脊柱手術を補助するAR機器を開発していることを、オランダの総合電機メーカー「Philips」が発表した。
手術方法の変化
脊柱手術はこれまで「直視下手術」や「開腹術」と呼ばれるような、お腹に大きな切開を施して行う手法で行われてきた。
しかし近年は、CTスキャンやAR技術(Philipsの製品など)の進化によって、小さな切開とこれまた小さな手術用具で執り行われているという。
この手術方法の変化によって、手術の正確さが64%から85%に上がり、さらに患者の体内を直接凝視できない外科医の需要も出てきているとのこと。
ドクターの声
アイスランドにあるLandspitali大学病院の、Dr. Skúlason氏は技術に関して以下のように述べている。
「この新しい技術によって私たちは、手術中に患者の脊柱の3Dイメージを高解像で見ることができるようになりました。
それにより、患者の体内へ器具を差し込むのに最善のルートのプランを立て、ARの完全自動ナビゲーションの通りに手術を行えるようになりました。
さらには手術後、患者をCTスキャナーのある部屋まで運ばなくても、手術室で全体的な手術の結果を3Dで確認することができます。」
Philips製のAR機器
Philips製のAR機器が設置されているハイブリッドの手術室は驚くべきスピードで増え続け、現在は世界で750か所を超えている。
下の動画は、Philips製のAR機器を設置しているドイツの手術室を撮影したものである。
参照:VRscout
URL:http://vrscout.com/news/philips-augmented-reality-spinal-surgery/
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