海外メディアUploadVRは、2016年12月27日の記事において、Gear VR専用ブラウザがアップデートされたことを報じた。
同メディアによると、Gear VRを使用中にウェブページを閲覧することを可能とする同VRヘッドセット専用ブラウザ「Samsung Internet」が、このほどアップデートしたことによってWebVRをサポートするようになった。
WebVRとは、ウェブブラウザを使ってVRウェブコンテンツを開発する際に依拠する仕様のことであり、代表的なVRウェブコンテンツにはYouTubeの360°動画がある。VRウェブコンテンツと対になっているものが、「Tilt Brush」「Google Earth VR」に代表されるようなVRネイティブコンテンツである。VRウェブコンテンツとVRネイティブコンテンツは、それぞれ開発される時に使われるプログラミング言語が異なっている。このふたつのコンテンツの対比は、スマホアプリにおけるウェブアプリとネイティブアプリのVR版と理解して間違いない。
「Samsung Internet」がWebVRをサポートすることによって、VRウェブコンテンツを他のアプリやウェブブラウザに遷移することなくGear VRに留まったままで視聴することができるようになった。
WebVRに対応したことのほかに、アップデートされた機能にファイル・エクスプローラーがある。同機能は名前の通りGear VRに保存している画像等を検索する機能なのだが、アップデートされたことにより、音声入力、VRヘッドセット内のバーチャル・キーボード(11カ国語対応)、そしてBluetooth接続された外部キーボード等の入力デバイスといった多様な入力手段によるファイル検索が可能となった。
主要VRヘッドセットのWebVR対応は広がっており、Oculus Riftは12月はじめにWebVR対応ブラウザ「Carmel」をリリースし、Googleは2017年1月にAndroid ChromeがWebVRに対応すると発表している。Android ChromeがWebVRに対応することによって、多くのAndroidスマホのブラウザからVRウェブコンテンツが楽しめるようになるのだ。
なお、「Samsung Internet」は記事下部にあるOculus Storeのウェブページからダウンロードできる。
主要VRヘッドセットのWebVR対応が進むことによって、ちょうどスマホ黎明期にウェブアプリが量産されたように、VRウェブコンテンツも急速に増えることが期待できるかも知れない。
Gear VR専用ウェブブラウザ「Samsung Internet」がWebVRに対応したことを報じたUploadVRの記事
http://uploadvr.com/samsung-updates-webvr-support-gear-vr/
Oculus Storeの「Samsung Internet」ウェブページ
https://www.oculus.com/experiences/gear-vr/849609821813454/
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