公共施設向けのVRゴーグル
Sensicsが、一般家庭ではなくテーマパークやアーケード施設での利用を想定したVRゴーグルの製造を開始した。現在は大量生産の準備段階にあるとされており、OSVRストアで先行製造されたユニットの購入が可能になっている。
このGoggles for Public VRは、公共の場での使用を考えて設計されている。家庭用との違いは次のような点だ。
- 高い耐久性
多くの人々が使うため、耐久性が必要になる。手荒な扱いをする利用者がいても壊れない。 - 清潔さを維持できる
見知らぬ人とゴーグルを共有するので、掃除が簡単でないといけない。 - メンテナンスが簡単
部品が交換でき、サービスの提供を中断されにくい。 - 高性能
多くの利用者に向けて同時にアトラクションを提供できる。
デザインの特徴
高性能なだけではなく、多くの人が使うことを前提としたデザインがなされている。
背面にケーブルクリップが付属する。このクリップでケーブルを固定することで、ケーブルが利用者の邪魔になることを防ぐ。
ゴーグルに内蔵されたLeap Motionユニットによってハンドトラッキングを実現している。ゴーグルとコントローラーを一体化させることで、ケーブルを減らしている。また、内蔵型にすることでコントローラーが外れてしまう、外されてしまうといったトラブルを防ぐことができる。
左右の目に合わせて、それぞれ焦点の調整ができる。普段眼鏡をかけている人でも、きれいな画像を見られる。
利用者の顔に直接触れる部分は、簡単に交換できるようになっている。汚れてしまっても、修理を手配する代わりにスタッフが部品を交換できる。
ゲームが白熱してくると、ゴーグルの中が蒸れてしまうかもしれない。利用者を不快にさせないために、二つの静音ファンによって熱と湿気を外に逃がす構造になっている。
分離デザインの利点
Goggles for Public VRでは、ゴーグルを二つの部品に分けている。一つは機械部、もう一つはゴーグルを頭に固定するストラップ部である。取り外しを可能にすることで、次のようなメリットが得られる。
- アトラクションの開始前に準備ができる
列に並んでいる間にストラップを頭に付けて、調整をしておくことができる。 - 清掃がしやすい
高価な機械部よりも多くのストラップを用意しておくことで、清掃を終えたストラップを次の利用者に回すような運用が可能になる。 - 子ども向けフェイスマスクといった、複数のサイズを作ることができる
様々な利用者への対応が必要になる公共VRに適している。
OSVRストアでは、2,160ドル(約25万円)で購入可能となっている。
参照元サイト名:Sensics
URL:http://sensics.com/goggles-public-vr-pre-production-run/
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