Samsungは、先日サンディエゴで開催されたVRカンファレンスにおいて、新型Gear VRとARデバイスの開発を認めた。
2016年12月14日と15日にアメリカ・カリフォルニア州のサンディエゴで開催されたVirtual Reality Summitにおいて、Samsungのヴァイス・プレジデントSung-Hoon Hong博士は、同社が現在注力している2つの開発プロジェクトについて言及した。
Daydreamに対する次なる一手となるか?新型Gear VR
同氏のプレゼンを取材した海外メディアVRFocusが、2016年12月17日の記事で報じたところによれば、同氏が言及したプロジェクトのひとつめは、新型Gear VRである。
同VRヘッドセットは、ヘッドセットに差し込む同社製スマートフォンの爆発事件により評価を下げてしまったのだが、同VRヘッドセットの最新後継機種は「ごく短い期間内に」に発表する、とのこと。
同ヘッドセットが発表されそうな直近のイベントとしては、世界最大の家電見本市であるCES 2017(2017年1月5日から8日にアメリカ・ラスヴェガスで開催)、 Mobile World Congress 2017(2017年2月27日から3月2日までスペイン・バルセロナで開催)が考えられる。
上記イベントでは、GoogleのDaydream関連の発表、およびスマホメーカーによるDaydream Readyスマホの発表があることが濃厚だ。
同氏の発言では、具体的な新機能等の詳細は語られなかった。
新たなパートナーシップの核となるか?ARデバイス
同氏は、ふたつめのプロジェクトに関して、以下のように発言した。
「われわれの開発チームは、ライトフィールド・エンジンを開発しています。このエンジンを使うSamsungのARテクノロジーは、驚くほどリアルな描写をします。それはまるで触れられるかのようです。」
同氏は「ARテクノロジー」についての詳細は語っていないので、実際に開発しているARデバイスが、Hololensのようなメガネ型なのか、はたまたMagic LeapのようなHMD(Head Mount Display)型なのかは不明である。
ただ、同ARデバイスに関してもGear VRと同様にOculus社とのパートナーシップのもとに開発しているようだ。
ARデバイスに関して、同氏は最後に以下のような言葉を付け加えた。
「われわれは、(開発メーカーの)みなさんの助けを求めています。もしARグラスについて良いアイデアをお持ちなら、ぜひわれわれと話しましょう。」
なお、同ARデバイスが実際にリリースされるのは、新型Gear VRリリースのさらに先になると見られる。
2016年末現在、ARテクノロジーを担うプラットフォームを築くかも知れない企業は、Hololensを擁するMicrosoft、ARに傾倒しているTim Cook率いるAppleがある(Magic Leapは謎が多すぎて判断できない)。
上記2社に加えて、Samsung、さらにはOculusをはじめとする既存VRプラットフォーマーがARに参入するかどうかが、2017年のAR業界最大のトピックになりそうだ。来年は、ちょうど2016年VR業界が大きく動いたように、AR業界が大きく動くであろう。
サンディエゴで開催されたVirtual Reality Summit公式サイト
http://virtualrealitysummit.com/san-diego/2016/
Virtual Reality SummitでのSung-Hoon Hong博士の発言を報じたVRFocusの記事
https://www.vrfocus.com/2016/12/samsung-reveal-work-on-new-gear-vr-models/
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