今回はUploadVRに掲載されていたBart Grudzien氏の「Deafening Silence: Where Is Valve’s ‘Killer App’ VR Game We’ve All Been Waiting For?(私たちが待っているValveのキラーアプリと呼べるゲームはなにか?)」の記事を紹介する。
OculusRiftとHTC Viveが消費者向けVRヘッドセットとしてリリースしてから9ヶ月がたち、VRが世の中に定着し始めているが、VRの代表作といえるゲームはいまだ登場していない。
VRに興味を持っている人をストアに走らせ、ビッグセールとなるほど、この新しいVRハードウェアとPCと相性の良いゲームは現在ない。
The Gallery, Damaged Core, Arizona Sunshine, The Unspokenなど良いゲームはあるが、トリプルAと呼べる、いつのホリデーシーズンでも目玉となるようなものがまだ登場していない。
VR普及において、魅力的なコンテンツの欠如が問題となりつつある。
しかしデベロッパーはコストのかかるハイクオリティソフトウェアの制作の前にハードウェアが売れるのを待っており、ソフトウェアがなければハードウェアは売れないという状況が起こっている。
VRをネクストレベルに押し上げるには、誰かがこのリスクをしょって予算をキラーアプリと呼べるコンテンツの開発にそそがなければならない。
そして、この問題を解決できそうなのが、Valveだと言える。
Valveは純資産が充分にあり、そしてVRのパイオニアでもある。
HTC Vive制作に貢献し、ルームスケールトラッキングテクノロジー、モーションコントローラーなども開発し、Steamプラットフォームを使いViveのセールスにも貢献している。
そして今がValveにとって自身が開発したゲームをリリースするのに最高のタイミングなのではないだろうか。
実際Valveが制作したThe LabはVRの中では今ベストなコンテンツといえ、評判も好評だ。
The Labはミニゲームコレクションで、かわいいロボットドッグと遊んだり、スペースシップを隕石を避けながら、モーションコントローラーで操作したりなどのゲームが楽しめる。
Valveはおそらくインディデベロッパーに次世代VRコンテンツを制作してもらうことに尽力しているようだが、ほとんどのゲームがハイテクなデモを作るだけで、デモの方が実際のゲームよりおもしろいという結果に終わってしまっている。
他にもVRではないが、ValveはHalf-Life 2を制作しており、発売された当時とても革新的なゲームで、多くのプレイヤーがValveはこのゲームをどのようにして超えるのだろうかと気になっていた。
その後スタジオはVR業界に参入し、HTC Viveなどの開発などを手助けしている。
ValveがHalf-Life 3をVRで開発すれば、それがキラーアプリとなってくれる可能性はあるだろう。
他にもVRシリーズの候補者はLeft for Dead 3 and Portal 3が有力だ。
ゴアで、バイオレンス、テレポートができたり、超高速で空気の中を飛び回るなどをVRで体験したいなら、これをかなえてくれるのはValveだろう。
Valveだけではなく、いくつかのハイエンドデベロッパーがやっとVRへの動きを見せている。
BethesdaはFallout 4のVR版を発表し、DOOM VRのデモも公開し、UbisoftもEagle Flight、Star Trek: Bridge CrewなどのゲームとともにVR開発に乗り出している。
Assassins CreedもVR版が登場すれば大きな話題になるだろう。
Insomniac Gamesも Edge of Nowhere, Feral Rites, The Unspokenをリリースしているが、まだVRゲームの代表作となるには充分ではない。
今後は2016年がVRの年になったように、2017年がVRゲームの年となるような、ゲームが登場することを期待する。
参照元サイト名:uploadvr
URL: http://uploadvr.com/valve-killer-app-vr-game/
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