VR元年と呼ばれた2016年、2017年はさらなる躍進を予見、そして期待したい。
今回もファミコン世代である筆者がVR化したら嬉しいゲームを紹介する。
GTA(グランド・セフト・オート)シリーズ
累計出荷本数が遂に7000万本を超え、Z指定ながらも国内でもミリオンを達成した「グランド・セフト・オートV」。
超広大かつ精密に作り込まれたオープンワールド、倫理をも超越した自由度の高さ、膨大なやり込み要素は、遊び方は無限大とすら形容されるほど。
オンライン要素も網羅、と、桁違いのボリュームとスケールを誇る。
現在開発中との噂の「GTA6」だが、VR化対応したら、HMDでオープンワールドを散策するだけで「もう一つの現実」とすら言えるくらい精微に作り込まれた世界に没入してしまいそうだ。それこそ社会問題になりかねない面白さになるだろう。
「シューティング」「レーシング」「アクション」「RPG」「アドベンチャー」すべてを網羅しかねないゲーム性のため、ハンドコントローラやHMDの利用価値はいかようにも考えられる。攻撃や運転、すべてが超一級のゲームとして独立した完成度になるのではないか、と夢想する。
AFRICA(アフリカ)
広大なアフリカの大地を舞台を探検し、サバンナにいる動物を撮影していく。
バトルや探索などの要素はなく、実在するSONY製のカメラで動物を撮影していくのがメインとなる。
動物たちの息遣いを感じるリアルさを体感することができる「スローライフ」な一作だった。
VRに対応することによって、PS3版の操作性の不親切さやテンポの悪さが改善されたらと強く思う一作だ。
PS3のコントローラでも「R1を半押し」などカメラ操作に近づけようとしていたが、作り込まれたカメラ撮影を現実的にシミュレートなどが出来たりしたらユニークだ。
「これはゲームなのか」と賛否両論だった本作だが、その斬新なコンセプトはVRによって命を吹き返すのではないだろうか。
ICO
ソニーが2002年に出したアクションアドベンチャー。
少年少女が古城を探索し、「手を繋いでヒロインと共に先へ進む」状況と、「手を放して主人公を自由に行動させる」状況を切り替えながらゲームを進めていく。
宮部みゆき氏によるノベライズ作品が発表されている。
幻想的な雰囲気、光と闇の表現、抑制されたBGMなどは「雰囲気ゲー」の金字塔のように扱われる事も多く、根強いファンも多い。
同監督が手掛けた最新作「人喰いの大鷲トリコ」にも期待が高まっている。
ハンドルコントローラで手をにぎる。離す。遅い来る敵を武器を振り回す。幼少期の追体験のようでもある。
VRという近代の叡智を使うことによって、大人たちは、少年少女の穢れなき魂に少しでも歩み寄ることができるのではないだろうか。
メタルギアソリッドシリーズ
日本を代表するゲームクリエイター、小島秀夫が手掛けた3Dステルスアクション。
「敵と戦うのではなく、逃げる」というゲーム性、随所に見える映画へのオマージュ、細部に神が宿る小ネタの数々、20世紀最高のシナリオ
とも評されたハードボイルドなストーリーが魅力。
最新作「メタルギアソリッドV ファントムペイン」ではフィールドがオープンワールド化され、さらなる自由度とボリュームが増加した。
シリーズに「VR訓練」という、仮想現実で特訓するシーンも二十世紀の時点で描かれていたり、すでにコントローラーでiPodを再生する動作も再現していたりと、遊び心に満ちていたシリーズだけあって、VRに対応することによって、ステルス、射撃や回避にとどまらない幅広い活動ができるのではないかと予想される。
小島秀夫氏がコナミを離れ、ソニーから発売する「デス・ストランディング」にもVR対応の期待が高まっている。
「ラブプラス」 シリーズ
高校2年生17歳になり、相思相愛の親密な関係を楽しめる恋愛アドベンチャー。
多くの恋愛アドベンチャーと違い、ヒロインがプレイヤーの恋人になってからの「その後」を主軸としている点が最大の特徴。
PSVRのローンチタイトル「サマーレッスン」は、男性の視線を釘付けにし、PSVRへの関心を牽引したが、家庭教師としてではなく、「恋人と」VRで一緒に過ごせたら、現実の恋愛の仕方すら変わってしまうかもしれない。
DS版でもすでにタッチパネルでスキンシップをとるなど、斬新な試みがあったが、HMDでの臨場感、視点遷移なだけでも鼻血ものなのに、ハンドコントローラーでの「おさわり」ができたら…と考えると、まさにキラータイトルになり得るのではないか。
現実世界で彼女とデート、など、ARとの相性も抜群のゲームだと感じている。
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