海外メディアRoadtoVRが2016年11月23日(米国時間)、Android Compatibility Definition DocumentにDaydream readyスマホの必要条件が多数追加されたと報じた。
最新のAndroid Compatibility Definition Document(以下、CDD)に、Daydream readyスマホの必要条件に関して新しく詳細に記述した部分が追加された。Daydream VRはGoogleの新しいハイエンドモバイルVRプラットフォームで、Androidに直接構築されている。しかし特別に設計された携帯のみで起動できることが発表されている。
現在(2016年11月25日)のAndroid最新バージョンは「Nougat (7.0/7.1)」。2016年8月にNexusデバイスで本格展開され、10月にはGoogle Pixeの標準OSとして搭載された。
まず間違いなくNougatの重要な面は、Googleの新しい主要VRプラットフォーム「Daydream VR」のサポートが導入されたこと。これを受けてLenovoはMoto ZとMoto Z Forceをアップデートし、PixelとPixel XLに次ぐDaydream readyスマホとしてGoogleに承認されたと主張している。
Daydream readyスマホに必要なスペック
最新のCDDには、Hardware Compatibilityの項目でDaydream VRに関する必要条件が多数追加されている。記載されている主要なディスプレイ水準については、最低でも解像度は1080p、1440p以上を強く推奨し、大きさは4.7インチから6インチの間との記述があった。
デバイスはVRモードで60Hzを維持する必要がある。ピクセル・スイッチングに関しては、応答速度が3ミリ秒以下でなければならず、低持続モードに対応するときは5ミリ秒以下でなければならない。
処理の面では、デバイスに少なくとも2つのphysical coreを実装する必要がある。割り当てるのはVRアプリ専用のコアでなければならない。しかし最小のクロックスピードや浮動小数点のパフォーマンスまでは定義されていなかった。
レンダリングの面ではOpenGL ES 3.2とVulkan Hardware Level 0への対応は必須だが、Vulkan Hardware Level 1に対応することを推奨するとのことだ。
ビデオのデコーディングはモバイルVRにとって特に重要だ。Daydream readyデバイスはH.264デコードで最低3840×2160@30fps-40Mbps(1920×1080@30fps-10Mbpsの4インスタンス分、1920×1080@60fps-20Mbpsの2インスタンス分に相当)が求められている。
同様にHEVCとVP9デコードは最低で1920×1080@30fps-10Mbpsが求められ、3840×2160@30fps-20Mbps(1920×1080@30fps-5Mbpsの4インスタンス分に相当)が推奨されている。
モバイルVRに関して、下記のPDFの項目7.9に詳細が記述してある。(英語版)
https://static.googleusercontent.com/media/source.android.com/ja//compatibility/7.0/android-7.0-cdd.pdf
参照元サイト名:RoadtoVR
URL: http://www.roadtovr.com/daydream-ready-phone-requirements-detailed-android-documentation/
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