ソニーは2023年に発売したPSVR2の北米、ヨーロッパ、日本におけるダウンロード販売本数トップ10を発表しました。
PSVR2の発売に伴い、他のVRゴーグル向けに既に発売されていたゲームの数が更新される一方で、比較的少ない独占タイトルも登場しています。
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新旧の混在したPSVR2のチャート
注目すべきは、アメリカとカナダのトップ10のうち
・Beat Saber
・Pistol Whip
・Job Simulator
・Swordsman VR
の4つが元のPSVRで利用可能だったことです。
人気タイトルばかりの固定化が見られた昨年のPSVRチャートと比較すると、新しいコンテンツが多数登場していることが目立ちます。
しかも、登場した新規タイトルが強くユーザーを惹きつけていることを示唆しているともいえます。
昨年のチャートは、PSVRの7年目で、人気ゲームがトップスポットを占めることが期待される状態を反映していました。
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純粋なPSVR2向けの新作は2作のみ
とはいえ、PSVR2の年末チャートに新しく登場した6つの「新しい」ゲームのうち、真に新しいのは2つだけと言わざるを得ない状況です。
というのも、新作とされる6タイトルのうち
・Pavlov
・The Walking Dead: Saints &Sinners – Chapter 2: Retribution
・Star Wars: Tales from the Galaxy’s Edge
・Kayak VR: Mirage
の4つは、すでにQuestやSteamVRヘッドセットでリリースされていたからです。
完全に新作と言えるのは
ソニーが資金提供した発売日独占のHorizon Call of the Mountain
Supermassive GamesのThe Dark Pictures: Switchback VR
の2作品のみです。
そのため、ソニーがPSVR2への本格的な投資を行っていないのではないかと、米国のテック系メディアRoad to VRは指摘しています。
VRゲーム市場で出遅れつつあるソニー
この状況はMetaがQuestプラットフォームを全力で支えていることと対照的です。
実際、クリスマス商戦でのQuestの販売台数はPSVR2を大きく上回りました。
ソニーが5000万台のPlayStation 5を販売していることを考えると、PSVR2へユーザーの移行が進んでいないといえそうです。
新規タイトルをより多くリリースすることで、もっと積極的にゲーマー市場を取り込むことができたはずだとRoad to VRは指摘しています。
まとめ
ソニーが、2023年にダウンロードされたPSVR2ゲームのトップ10を発表しました。
新旧タイトルがチャートに登場するなど、VR市場が活発化していることが見て取れます。
とはいうものの、ソニー、PSVR2にとってはあまりいい状況ではないことを示すデータも出ているようです。
黎明期から家庭用VRゲーム市場を強力に牽引してきたPSVRですので、後継機であるPSVR2にも大きな役割を果たしてほしいところ。
そのため、ソニーにはPSVR2用の独占タイトルをもっと開発していくことが期待されます。
魅力的な独占タイトルはユーザーを引き付けるうえで最も重要で、PSVR2の成長に大きな役割を果たすはずです。
参考:Sony Reveals the 10 Most Downloaded PSVR 2 Games in 2023[Road to VR]
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