株式会社ジオクリエイツは、株式会社日建設計と共同開発したVRコンテンツ「バーチャル消防訓練」を活用しタブレット端末等を用いた消防訓練の実証実験を、Fukuoka Growth Nextと福岡市中央区役所にて2023年10月26日(木)の10:45から11:30に実施することを発表しました。
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リモートで多人数の訓練を効率的に実施!
今回の実証実験の概要について
ジオクリエイツ社は2023年度の福岡市実証実験フルサポート事業に採択されており、日建設計社と共同開発したリモートで避難訓練ができる「バーチャル避難訓練」を発展させた、「バーチャル消防訓練」を活用した実証実験が計画されています。
今回の実証実験は『建物単体の消防訓練のバーチャル化の検証』を目的とし、実施日時は2023年10月26日(木)の10:45から11:30まで、実施場所は福岡市中央区役所とFukuoka Growth Nextの2か所にて、福岡市職員と本サービスのパートナー企業や導入候補企業を対象に実施されます。
「バーチャル消防訓練」が開発された背景
『消防訓練』は消防法により防火管理者の選任が必要な建物に対し年2回以上の実施が義務づけられていますが、昨今のコロナ禍が終息しリモートも併用した現地での活動なども増加する社会背景を受け
日中の業務時間内に実施することが必要なのに関係者の時間調整が難しい
という課題が浮き彫りとなっていました。
この課題を『消防訓練のDX化推進』により解決することを目指し、ジオクリエイツ社と日建設計社はリモート下で避難訓練を中心に様々な案内や誘導・検証で役立つことができる「バーチャル避難訓練」を共同開発していましたが、今回福岡市の実証実験フルサポート事業に採択され、福岡市による担当部署との意見交換等の協力を受けたことで、「バーチャル避難訓練」に建物管理者向けの機能として「避難誘導機能」を追加する形で開発されたのが「バーチャル消防訓練」です。
「バーチャル消防訓練」の「避難誘導機能」には『一般来場者向けの避難モード』と『建物管理者向けの誘導モード』が搭載されており、これらの機能の操作性やデータ蓄積を目的とし、実証実験が計画されています。
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「バーチャル消防訓練」の特徴について
「バーチャル消防訓練」では、訓練参加者は自身のパソコンやタブレット、スマホといった端末を使用して参加することから、多人数で、複数の会場をリモートで繋げて実施することが可能となります。
これにより、短時間での訓練実施が実現でき時間効率が向上するというメリットが考えられます。
また、『昼と夜』や『避難経路の違い』などリアルでは同時に実現することが難しい”災害内容の即時の切替え”が可能な点も、VRを活用した「バーチャル消防訓練」ならではの特徴の1つとなっています。
さらに、今回新たに追加された施設管理者用の消火、通報、誘導の機能についても検証が予定されています。
なお、実証実験は既存のwebサイトに埋込まれている施設案内用VRに後付けする形式で実施されることが決定しており、実験により得られる『避難者や誘導者の視線や動線』や『避難時間』などのデータが蓄積され、分析されることで『安心安全な場所づくりや働き方の実現』に寄与することが期待されています。
今後の展開について
「バーチャル避難訓練」や「バーチャル消防訓練」は様々なオフィスや商業施設で導入され、超高層施設や複合施設、文化施設への展開が中心となっていましたが、ジオクリエイツ社では今回の実証実験の結果を踏まえ、窓口型業務の建物や、片廊下型の建物、学校、自治体などへ向けた展開も積極的に進めたいとしています。
まとめ
福岡市の実証実験フルサポート事業に採択されているジオクリエイツ社の「バーチャル消防訓練」が、今月26日に実証実験を実施します。
今回の実証実験は福岡市中央区役所で福岡市職員を対象に実施され、データの蓄積と解析が行われる予定となっています。
リアルとVRそれぞれの長所を活用することで、いざというときに本当に役に立つ避難訓練が効率的に実施できそうだと感じるニュースですね。
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