2023年9月12日(日本時間9月13日)、Appleは新製品発表イベント「Wonderlust.」を開催しました。
イベントの中心となったのはiPhone 15の公式発表、Watch Series 9およびUltra 2でしたが、注目のAR/MRグラスVision Proに関しても興味深い発表が行われています。
Vision Proのリリースを2024年と確定
「Wonderlust.」では、XRテクノロジーはメインの話題というわけではありませんでした。
しかし、同社CEOティム・クック氏はVision Proについて「2024年初めのリリースに向けて進行中」と明言しました。
これまでに登場したリーク情報によると、同社はMRグラスを2022年中に発売予定でしたが、技術的な問題などで何度も何度も遅延したと伝えられています。
今回のクック氏の発言によって、Vision Proのリリースが2024年初旬から遅延することはないことが確認されたことになります。
今後のiPhoneは立体ビデオ撮影機能が標準に?!
また、iPhone 15 ProにVision Proで視聴できる立体ビデオを撮影できることも興味深いトピックです。
これはiPhone 15 Proに搭載された超広角カメラと広角カメラを組み合わせることで、まるでその場にいるかのような「三次元ビデオ」を撮影する技術です。
Apple製品の傾向として、『Pro』シリーズの機能は通常、次世代にトリクルダウンされていきます。
そのため、今後登場するiPhoneではMRグラスでの視聴を前提とするビデオ撮影機能が標準搭載される可能性があります。
AppleのAR/MRグラス「Vision Pro」とは?
Vision Proは、Appleが2023年6月に発表した同社初のAR/MRデバイスです。
スタンドアロンタイプの軽量で快適なウェアラブルデバイスで、PCやスマホといった外部機器と接続することなく
・ゲーム
・動画
・ビデオ通話
といったバーチャルコンテンツを体験できます。
両目合わせて2,300万ピクセルの透明なディスプレイは、MacbookやiMacよりも鮮明な見え方を表現可能です。
なお、Apple Vision Proの価格は3,499米ドル(約49万円)と発表されています。
関連記事:AppleがAR/MRグラス「Apple Vision Pro」を発表!価格は約49万円!
まとめ
Appleの「Wonderlust.」ではiPhone 15やApple Watchが話題をさらっています。
そんな中、Vision Proのプロジェクトが着実に進行しているニュースも登場し、XRファンを安心させました。
ARやVRに比べるとMRは一般的ではありませんが、「Apple信者」と呼ばれるような熱心なユーザーが多いAppleがAR/MRデバイスをリリースすることで、一気に認知されていく可能性があります。
iPhoneの代わりにMRグラスをかける、という人が街中に溢れてくるかもしれませんね。
まだまだ「プロ向け」な価格ですが、これから一般向けに低額なモデルを開発・発表していってほしいところです。
参考:Apple Confirms Vision Pro Still Slated to Release in Early 2024[Road to VR]
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