2023年6月5日(米国時間)に開催されたAppleの開発者向けイベントWWDC2023にて、同社としては初となるAR/MRグラス「Apple Vision Pro」が発表されました。
また、ディズニーCEOボブ・アイガー氏は、Vision ProのローンチタイトルとしてストリーミングサービスDisney+が提供されることを発表しています。
家の中がディズニーワールドに!
Vision Proは、WWDC2023のCEOティム・クック氏の基調講演で、久しぶりの「One more thing」の言葉と共に発表されました。
このときの発表は、主にVision Proによって生産性がどのように向上するかといった点に焦点が当てられていました。
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そんな中、アイガー氏は講演でVision ProでDisney+が楽しめるようになることを発表し、以下のように語っています。
私たちは、並外れた創造性と画期的な技術を組み合わせて、真に驚くべき体験を創造することによって、ファンを楽しませ、情報を与え、感動させる新しい方法を常に探求しています。
例えば、リビングルームで従来のテレビを見る代わりに、Vision Proを装着してスターウォーズに登場する埃っぽい惑星タトゥイーンに飛び込んでから、お気に入りのDisney+の番組を見るという体験ができるようになります。
もちろん、タトゥイーンは利用できる環境のひとつにすぎません。マーベルやディズニーワールドをテーマにした体験など、数々の魅力的な冒険に参加できるようになるようです。
多様なスポーツ観戦の仕方も提供
さらに、Disney+のユーザーがVision Proを使ってスポーツ観戦できるようになることを示すビデオも公開されています。
例えば、通常の2D表示のアメフトの試合を観戦する際に、ウィジェットのようなインターフェースで、スコアや勝率など様々な情報が表示される様子が紹介されました。
バスケットボールの試合をコーヒーテーブルの上で3D表示させて観戦するといった楽しみ方も紹介されています。
作品世界のど真ん中に入ることも可能に!?
ディズニーはまた、Disney+がインタラクティブな体験も提供していく可能性を示唆するティーザー映像を公開しました。
Vision Proを使ってナショナルジオグラフィックを視聴しているユーザーは、コンテンツに文字通り没入し、悠然と泳ぐ海亀とダイビングしたりといった体験をすることができます。
アイガー氏は興奮気味にアップルのステージに立ち、Vision Proについて、「これまで不可能だった方法で、ファンにディズニーを届けることができるようになります」と語りました。
ファンは、マーベルの『What If …』のエピソードの中に身を置いたり、自宅からディズニーワールドのど真ん中に没入することも可能です。
このプラットフォームによって、ファンが愛するキャラクターとの距離を縮めるような、深くパーソナルな体験ができるようになります。
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このプラットフォームによって、これまで不可能だった方法でディズニーをファンの皆様にお届けすることができるようになります。
まとめ
先日発表されたAppleのAR/MRグラスVision ProのローンチタイトルとしてDisney+が提供されることになりました。
XRデバイスの普及にはゲームをはじめとした楽しいコンテンツの普及が不可欠です。
その意味で、今回のディズニーとの提携は、AppleのAR/MRヘッドセットの開発にとって大きな後押しとなります。
アイガー氏も、ディズニーとアップルとの協力によって消費者に「現実の魔法」をもたらすと指摘しているようです。
となると、期待したいのはより消費者向けなAR/MRグラスの登場ですね。
参考:Disney+ Is Coming To Apple Vision Pro[VR Scout]
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