近年、VRゴーグルの主流となっているのは、外部機器が不要なスタンドアロンタイプです。
スタンドアロンVRゴーグルの市場はどんどん広がっており、それに合わせてそれぞれのコンテンツプラットフォームも拡大しています。
そんな中、新興精力といえるPico社のPico4の勢いを感じさせるニュースが話題となっています。
Pico4のアプリ牽引力が増大!
有力VRゴーグルとしてリリース直後から存在感を発揮しているPico4ですが、コンテンツプラットフォームの充実面でまだまだQuest2と差があると言われています。
そんな中、海外のテック系メディアRoad to VRは、PicoとQuestのコンテンツプラットフォームを比較して興味深い事実を発見しました。
同メディアはQuestストアで最も評価の高い20のアプリを定期的に発表しています。
2023年4月時点のデータを見てみると、現在までにリストの70%がPicoのスタンドアローンゴーグルで利用できるようになっているとのことです。
もう一つのPicoのコンテンツを牽引する力を推測する方法が、最も評価の数を得た20のアプリをチェックだとしています。
この点、2023年4月時点のデータでは、リストの50%がPicoで利用可能になっているとのことです。
Picoの焦点はアプリストアの充実に
Pico社は2022年スタンドアロンVRゴーグルPico 4を発売し、コンシューマー向けVR市場に大々的に参入を果たしました。
最大のライバルであるMeta Quest2が値上げをする中、Pico4は
・4K画質に対応したディスプレイ性能
・値上げ前のQuest2と同程度の価格
などからリリース直後から有力なデバイスとして売り上げを伸ばしました。
優れたVRゴーグルを作ることは、VR業界で本格的なプレーヤーになるための戦いの半分に過ぎません。
残りの半分は、たくさんの魅力的なコンテンツをヘッドセットで提供することです。
Quest 2はまだアプリのライブラリがかなり多く、Beat Saberのような独立した大きな独占コンテンツもいくつかあります。
PicoはトップクラスのVRコンテンツを顧客に提供することで、自社のプラットフォームを充実させることに努めているようです。
まとめ
コンテンツプラットフォームが貧弱さが指摘されてきたPico4ですが、有力なVRゲーム・アプリが利用可能になってきており、徐々に弱点が解消されつつあります。
とはいえ、Pico4はまだVR業界の本場と言える米国に進出していません。
米国市場にPicoがないので、VR開発者が自社のアプリをPicoに持ち込むメリットがあまりないのが現状です。
ただ、もし、Picoが米国でPico4を発売すれば、より多くのトップクラスのVRアプリがストアに進出する大きな決め手になるかもしれません。
まだまだ成長の余地を残している点に底しれなさを感じますね。
参考:70% of the 20 Best-rated Quest 2 Apps are Now Available on Pico 4[Road to VR]
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