エイベックス・エンタテインメント株式会社は、西新宿エリアにおける防災意識の向上を目的とした音声コンテンツの配信を、2023年1月20日から音声ARアプリ「SARF」で公開を開始したことを発表しました。
音声AR『西新宿防災ストーリー』とは?
音声AR『西新宿防災ストーリー』は、利用者が音声ARアプリ「SARF」を起動した状態で、エリア内に設置された25箇所のスポットを周遊することで、日本有数のオフィス街である西新宿の特性に合わせた「防災・安全」に関する情報を知ることができるコンテンツです。
西新宿に滞在する2つのターゲットに向け2種のコンテンツを用意
本コンテンツでは、西新宿に滞在する2つのターゲット
1.観光客などの来訪者
2.オフィスワーカー
に向けて、それぞれ異なる音声ARコンテンツを提供しています。
観光客などの来訪者へのコンテンツ
観光や買い物などで西新宿を来訪した人が被災することを想定して開発されています。
地下鉄や高層ビル内での行動や、一時滞在施設の利用、現金の携帯、SNSの活用などについて啓発する内容となっています。
ストーリー
ゲーム系専門学校に通う学生の吉備 防仁(きび・もりひと)と、防仁のゲーム仲間で防災オタクの天保 風花(あまやす・ふうか)による会話を中心に物語が展開していきます。
オフィスワーカー等の滞在者向けコンテンツ
西新宿で働く多くの人が帰宅困難者となることを想定して作られたコンテンツです。
オフィスにおける備蓄、エレベーターでの行動、災害時のガソリンスタンドやコンビニの活用法などについて啓発する内容となっています。
ストーリー
防災食を扱う企業の新入社員である阿守 地奈津(あもり・ちなつ)と、厳しくも面倒見が良い地奈津の先輩社員である火浦 沙池(ひうら・さち)による会話を中心に物語が展開していきます。
有事の際には避難誘導を多言語で配信
実際に災害が起きた場合には、音声コンテンツに代えて避難行動を促したり避難場所に誘導したりするアナウンスを、多言語で配信することが可能となっています。
本コンテンツは、西新宿エリアでの防災上の大きな課題となっている「帰宅困難者」に向けたソリューションとして、オフィスワーカー及び観光等の来訪者へ訴求し、災害発生時に落ち着いて行動できる人を増やすことを目指しています。
音声ARアプリ「SARF」について
音声ARとは、【位置情報】と音楽をはじめとする【音声情報】を組み合わせた音声による拡張現実(AR)によって、新しい体験を演出するソリューションです。
位置情報を得られるGPSやビーコン等を使い、特定の場所に紐づけた音声コンテンツを専用アプリから多言語で配信しています。
美術館で活用されている音声ガイドを、アプリを使って街中に設置していくような取り組みです。
音声ARは、視覚に依存したARと異なり、利用者の歩きスマホを誘引しない安全性や、観光地や文化財などの景観を損なわないなど、音声+ARだからこその利点が多くあります。.
アプリダウンロード
詳細:SARF公式サイト
まとめ
エイベックスは、音声ARアプリ「SARF」で「防災・安全」コンテンツを「西新宿」エリアで実証的に導入したことを発表しました。
本プロジェクトは、東京都のスマートポール活用プロジェクトの一環として実施されるもので、観光客などの来訪者向けと西新宿エリアで働く滞在者向けの2種のコンテンツが公開されました。
日常的に防災の知識を得られるようなコンテンツですが、災害等の有事の際には、多言語での避難誘導などの配信も行う仕組みとなっています。
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