画像:VR Scout
2022年8月3日、Meta Quest(2)用ARピアノアプリ「PianoVision」が、App Labを通じてリリースされました。
「PianoVision」は3月からアーリーアクセス版が公開されており、開発者のZac Reid氏は最近App Labからのリリースを予告して注目を集めていました。
「PianoVision」がApp Labにてリリース
これまでアーリーアクセスで提供されていた「PianoVision」は、ARを活用してピアノ演奏の技術を習得するアプリです。
仮想ピアノを実際のキーボードに合わせ、パススルーモードを使用して鍵盤に向かって順番に音符が表示されます。
表示に従って鍵盤を叩くことによって曲の演奏の習得が可能です。
「PianoVision」は現在、App Labを通じてMeta Questヘッドセット向けに無料提供されています。
App Labで公開するのに合わせて、QuestのPassthrough ARとハンドトラッキング技術を活用した新技術が追加されました。
特徴的なのがピアノやキーボードがなくてもピアノ演奏を学習できるエアピアノ機能です。
このことにより本当にピアノがなくてもリアルなピアノ学習をすることができるようになります。
マルチプレイ機能も搭載
さらに、「PianoVision」にはパススルーやハンドトラッキングといった技術に加えてマルチプレイを活用した機能も搭載されました。
VR空間の練習スペースで他のプレーヤーのピアノ練習を手伝ったり、コンサートホールで数人のギャラリーの前でピアノリサイタルを実施することもできます。
そのほか、
・読譜を学ぶための楽譜インサイト
・MIDIキーボード接続機能
・Desktop Appを使ったカスタム曲のアップロード
・VRで見るPianoVision音楽堂
・曲に合わせて弾くべき指を示すインジケーター
・内蔵コース
といった機能が追加されています。
開発者のZac Reid氏によると、現在、環境の追加やアコースティックピアノへの対応が進められているとのことです。
まとめ
Questのパススルー機能を活用したAR/MRアプリとして注目された「PianoVision」が、とうとう手軽に手に入れることができるようになりました。
しかも、アーリーアクセス版よりも機能が追加されており、より多様な用途に対応しているのが特徴です。
「PianoVision」はQuestを活用したAR/MRソフトウェアが教育ツールとしてどのように機能するかを示唆するといえます。
近いうちに登場するProject Cambriaはカラーパススルー機能が搭載されるといわれており、今後は同じコンセプトのAR/MRアプリが複数登場してくるのではないでしょうか。
参考:AR Piano App For Quest Doesn’t Require An Actual Piano[VR Scout]
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