株式会社データミックスは2022年8月2日(火)、学校法人三幸学園が取り組む文部科学省委託事業「専修学校における先端技術利活用実証研究」において、ログデータの測定と分析業務を担当することを発表しました。
また2020年度から続けられている本研究の実績を踏まえ、次世代のデータサイエンティスト育成に繋がるオープンラボ「NDSラボ」も設立されています。
VRによる授業の集中度データの測定・分析を実施
今回行われる「専修学校における先端技術利活用実証研究」は、東京・文京区の三幸学園が取り組む文部科学省委託事業の1つで、スクール事業やコンサルティング事業を行うデータミックス社が、そのログデータの測定と分析業務を担当しています。
今回は本実証研究が三幸学園の授業内にて実施が予定されており、ここではVRを用いた教材の対面授業への導入促進に向けて、PCなどのICT環境に応じた学習テンプレートを再編成し、VR教材を用いた授業が学生の学習意欲喚起や業務イメージ醸成にどの程度寄与するかの検証が行われていきます。
データミックス社では2020年度よりこの取り組みをサポートしており、2022年度も引き続きAIを用いた集中度測定エンジンの技術提供による集中度のデータ測定をサポートしていきます。
さらに今回は、三幸学園の実授業にて測定された集中度や学習成果に関するデータの分析業務を行うだけでなく、新たな試みとして
メタバース内における行動分析
も実施していくとしています。
没入度が高いという検証結果も
この実証研究は2020年度から実施されており、データミックス社はCLMS(Concentrate Learning Management System)による集中度測定技術の提供と取得データの分析を行い、その結果を成果報告会にて報告しています。
2021年度の研究では、業務現場で必要な観察力を伸ばすため、360度動画など先端技術映像教材をHMDやVRゴーグルを用いて視聴し、VR空間における受講者の集中度や没入度に関与するデータの測定と分析の結果を報告しており、それによると先端技術映像教材の視聴により、
業務イメージの醸成度が高まるだけでなく、業務イメージが醸成された生徒のうち、85.2%が実習にて学習内容が活かせた
と回答しています。
またHMDから測定したアイトラッキングデータ(視線座標)の分析では、業務経験があると観察時の視線移動距離が短く、没入度が高い傾向にあることが分かっています。
オープンラボ「NDSラボ」も設立
今まで行われてきた研究などの実績を踏まえて、次世代を担うデータサイエンティストが集結し、次のステップ(ネクストデータサイエンティスト)に成長する場として、次世代の豊かな社会に繋がるオープンラボ「NDSラボ」も今回設立されています。
このラボは三幸学園理事長特別補佐(戦略担当)の伊藤健二氏が監修しており、AIX Tech Ventures株式会社の代表取締役 上杉秀人氏、データミックスの卒業生でダイヤモンド社の小島健志氏の協力の下、自身のステップアップを考える研修の実施やメタバースや先端テクノロジーなどのデータを用いた次世代PoCをサポートしていくことで、ネクストデータサイエンティストへの成長機会が提供されていきます。
まとめ
データミックス社が今回、学校法人三幸学園が取り組む文部科学省委託事業「専修学校における先端技術利活用実証研究」においてログデータの測定と分析業務を担当することを発表しました。
この研究は2020年から続けられており、過去の研究ではVR教材による没入度が実証されています。
今回の研究成果にも、日本中の注目が集まりそうですね。
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