2022年6月14日(米国時間)、Meta社はQuest向けのソフトウェアアップデートv41の内容を明らかにしました。
公開されたのは、ホーム空間にソーシャル機能が備わったMeta Horizon Homeと保護者が子供のVR体験を安全に管理するための新しい機能の2つです。
ソーシャル機能を備えたホーム空間
アップデートの目玉機能の一つ目はホーム空間にソーシャル機能を実装したHorizon Homeです。
このHorizon Homeにはフレンドを招いて一緒に過ごすことができます。
これまではホーム空間をどんな環境に設定していても常に一人で過ごすことになっていました。
そのためマルチプレイのゲームやVRライブでフレンドと大いに盛り上がった後でも、アプリを終了させれば一人で取り残されてしまいます。
Horizon Homeであればゲームやライブが終わった後でも、ホーム空間でついさっきまでの楽しい体験について語り合ったり次の予定を立てることも可能です。
VR動画の視聴体験も一緒に
ソーシャル機能として
・対応するゲームのマルチプレイグループの作成
・Oculus TVを通じて映画などの動画コンテンツの視聴
が順次導入されることになっているほか、更なる機能の拡充が目指されています。
子供のVR体験をコントロールできるペアレンタルコントロール
もう一つのv41のアップデートの目玉は、保護者が子供のVR体験を管理するためのツールです。
このツールには、
・不適切と思われる特定のアプリをブロック
・デフォルトでブロックされているアプリのダウンロードまたは購入を承認
・子供が所有するすべてのアプリをチェックする
・子供がVR内で金銭を使用するたびに「購入通知」を受け取る
・Rをどれくらい使用しているか把握できる
・Oculusフレンドのリストをチェックする
といった機能が備わっています。
ただし、Metaは今回のペアレンタルコントロールツールはスタートにすぎず、今後もフィードバックを通じて子供が安全にVR体験をできる環境造りを続けていくとのことです。
さらに、保護者と子供がVR体験について話し合うのに役立つVRペアレンタルコントロールツールのガイド(英語のみ)が含まれた、保護者向け教育ハブもオープンしています。
まとめ
Quest向けソフトウェアアップデートが発表されました。
ホーム空間にフレンドを招待して楽しい時間を過ごすことができる機能や子供の保護をサポートする機能が中心となっています。
Horizon HomeはVRを通じて新たな人と人とのつながりを作りたいというMetaのコンセプトに沿ったものと言えるでしょう。
ただ、現実世界で「ソーシャル疲れ」が叫ばれて久しい昨今、VR空間で一人ホッとできるホーム空間にもフレンドを招待できるとなると、仮想現実でも「ソーシャル疲れ」が生まれてしまうのではないかと心配になります。
いずれにしても今回のアップデートでQuestのVR体験がどれだけ快適になるかに注目していきたいですね。
ソース:Oculusブログ
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