ソフトバンク株式会社が、福岡ソフトバンクホークス株式会社と協業し、福岡ソフトバンクホークス社が所有する『福岡PayPayドーム』をメタバース化するにあたり、2022年5月27日から2つの取り組みを実施しています。
この2つの取り組みは、ソフトバンク社が提供するコンテンツサービス「5G LAB」のラインアップとして展開されています。
「バーチャルPayPayドーム」が登場
「バーチャルPayPayドーム」とは、3Dオブジェクトで再現した「PayPayドーム」に、ユーザーが自身のスマホなどからアクセスし、
・「PayPayドーム」の内外を3Dアバターとなり自由に散策する
・コロナ禍前の定番の応援スタイルだった「ジェット風船を飛ばす」
・ユーザー同士がチャットでコミュニケーションを楽しむ
といったことができる「5G LAB」の新サービスで、2022年5月27日から提供が開始されています。
また、「PayPayドーム」にて野球の試合が開催されているときのみのサービスとして「準リアルタイム投球体験」という機能も実装されており、今後は再現する空間の拡張やアトラクションの追加が順次予定されています。
「準リアルタイム投球体験」とは?
「準リアルタイム投球体験」とは、”試合中のピッチャーの投球(球速・軌跡)を解析し、準リアルタイムにボールの軌跡をバーチャル空間に再現する”機能であり、2022年5月25日現在ソフトバンク社が調べた限りでは、国内スポーツ界で初導入だということです。
準リアルタイムとは、サーバーでデータの解析および処理を実施し、ほぼリアルタイムでデータを配信する方式を指しており、「準リアルタイム投球体験」に関する機能は、特許出願済みとなっています。
ARを活用した新たな体験もリアルの来場客へ提供
『現実空間におけるメタバースの取り組み』としては、「PayPayドーム」に来場したユーザーに対し、画像から位置を測定するサービスあるいはシステム『Visual Positioning Service/System』を活用したイベントが、2022年5月27日から29日までの3日間開催されました。
「うみひな」のAR体験
「PayPayドーム」外周デッキの”7ゲート”付近にて、ソフトバンクホークス公式VTuber”鷹観音海(たかみね・うみ)と有鷹ひな(ありたか・ひな)”通称「うみひな」のAR体験が提供されました。
「うみひな」の動きが”モーションキャプチャー”によってARでリアルタイムに再現されることで、『お客さまの様子を見ながら手を振る』といった、双方型のリアクションを楽しむことができます。
練習中のグラウンドでAR体験!
「PayPayドーム」を見学するツアー『PayPayドームツアー』の中の「練習見学コース」に参加するユーザーのみが体験できるAR体験も実施され、ここではツアー参加者が、練習中のグラウンドに自身のスマホをかざすと
・練習中の選手のスタッツ情報が表示される
・実際の投球に重ねると球速や軌道などの投球解析情報が表示される
・空中を飛行船が進む様子
などをARで楽しむことができます。
今後の展開
ソフトバンク社および福岡ソフトバンクホークス社では今後、
・現実空間で行われる福岡ソフトバンクホークスの試合をまるごとバーチャル空間で配信する
・野球だけにとどまらずコンサートなどのエンタメコンテンツも「バーチャルPayPayドーム」で再現する
といった「バーチャルPayPayドーム」の拡充や、
・「PayPayドーム」ARを活用した周辺店舗との連携などを実施する
など、”現実空間におけるメタバース体験の充実”をあわせて目指したいとしています。
まとめ
福岡ソフトバンクホークスの本拠地である「PayPayドーム」が、ソフトバンク社および福岡ソフトバンクホークス社の協業によってメタバース化され、さらに今月27日から2つの取り組みが実施されています。
野球にあまり詳しくない人も、ARで情報を確認しながら試合を見たり、コロナですっかり見かけなくなったジェット風船を体験したりできると、野球観戦をより楽しむことができそうだと感じるニュースですね。
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