HTC NIPPON株式会社は、同社のVRプラットフォーム「HTC VIVE Flow」の新機能『キオスクモード』を活用した、快適な治療体験を提供するデジタル鎮痛アプリ「XR Therapy」が、株式会社xCuraより正式リリースされることを発表しました。
「XR Therapy」とは?
「XR Therapy」は、xCura社 (エクスキュラ)が開発しているアプリで、VRを活用し、痛みや不安の⼤きい治療を受診している患者に向け、リラクゼーションを促し、快適な治療体験を提供します。
本アプリは、今年2月に広島のクリニックで実証実験が進められていたもので、今回の正式リリースによって利用できる範囲が大幅に広がることが期待されています。
快適な治療体験をもたらす仕組み
「XR Therapy」では、「HTC VIVE Flow」のビジネスユース機能である『キオスクモード』を活用し、
・VR映像を通じて呼吸の長さ・タイミングをガイドする
・自律訓練法のナレーションを流す
・漸進的筋弛緩法のナレーションを流す
などを通じて、患者の『あらゆる痛みや不安に寄り添い』、痛みや不安を軽減することを目指しています。
そのため、診療科目問わず利用することができ、既に、
・歯科
・医療脱毛
・透析
・ペインクリニック
での導入実績を有しています。
特に試験導入された歯科治療においては、「嘔吐反射がなくスムーズに治療出来た」という、患者からの高評価も得ています。
ついに正式リリース!国内発送は6月より
シンプルな操作性を実現し、診療科目問わずに患者のあらゆる痛みや不安に寄り添うデジタル鎮痛アプリ「XR Therapy」は、日本国内でVRゴーグルとコンテンツをセットで正式リリースされており、発送は2022年6月より順次となっています。
導入にあたっては試用期間も設けられており、クリニックからの問い合わせがxCura社(info@x-cura.com)にて受け付けられています。
さらに本年中には、複数の国に対する展開も予定されています。
「HTC VIVE」とは
このアプリで利用されている「HTC VIVE」は、”企業や消費者に真のVR体験を届ける”をコンセプトに、HTC NIPPON株式会社が提供しているVRプラットフォームとエコシステムです。
VIVEエコシステムは、”プレミアムVRハードウェア”、”ソフトウェア”、”コンテンツ”をコアに構築されており、ビジネス顧客向けの「VIVEビジネス」には、さらに”クラス最高のXRハードウェア”、”VIVEPORTプラットフォーム”、”アプリストア”が含まれています。
まとめ
xCura社が開発した、快適な治療体験を提供するデジタル鎮痛アプリ「XR Therapy」が正式リリースされ、日本国内において今年6月より順次発送されることが発表されました。
「XR Therapy」は、「HTC VIVE Flow」のビジネスユース機能を活用し、痛みや不安の⼤きい治療を受診している患者にリラクゼーションを促し、快適な治療体験を提供するアプリで、VRゴーグルとセットで提供されます。
痛みや不安の感じ方は人それぞれですが、呼吸や筋肉を意識的に緩めることで軽減できるのであれば、医療機関を受診する際の心理的なハードルが下がりそうな予感を感じさせるニュースですね。
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