株式会社HIKKYは2022年5月16日(月)、メタバース開発エンジン「Vket Cloud」の新たな開発フェーズに向け、Vket Cloudのモデルデータを使用してメタバース空間を作ることができるベータテスターの募集を発表しました。
締切は今月22日(日)となっています。
「Vket Cloud」βテスター募集開始
バーチャルマーケットなどのVRイベントを手掛けるHIKKYが今回、同社が独自に開発したメタバース開発エンジン「Vket Cloud」の、ベータテスターを今月22日(日)まで募集しています。
応募は専用の申し込みフォームから申し込むことができ、テスターには
・Unityシーンを開いてオブジェクトを置ける
・テクスチャの画像の差し替えができる
・FBXが何かおおよそわかる
といったおおよそUnityの初心者スキルを有する人が求められています。
また、テスターを技術面でサポートするサポーターも同時募集されており、ここではワールドの制作に必要なUnityに関する技術面での質問に対して、随時回答をしていくという内容になっています。
サポーターへの応募は、Discordに参加することでできます。
また完成したワールドをお披露目するイベントも、夏~秋に開催が予定されています。
メタバース空間が手軽に作成可能
今回テスターが募集されている「Vket Cloud」は、HIKKYが独自開発したメタバース開発エンジンで、ここで制作されたメタバース空間には、スマホやPCから専用アプリなどのダウンロードを行うことなく、URLリンクをクリックするだけでアクセスすることができます。
さらにマルチプレイにも対応しており、来場者は
・ボイスチャット
・テキストチャット
で同空間内にいる他のユーザーとのコミュニケーションを楽しむこともできます。
Unityスキルが不要を目指して
この開発エンジンは、
「誰もが自由に自分のクリエイティブをメタバース空間で叶えられるようになる」
ことを目指して開発が進められており、今後は直接ユーザーたちにVket Cloud開発ツールを公開していくことが計画されています。
今回のベータテストはその第一歩として行われるもので、一般のクリエイターに試験的にVket Cloudを使用してもらい、ワールドを制作していく過程で
・様々な意見
・フィードバック
を聞かせてもらうことを目的にしています。
今回行われるベータテストではUnityなどの一定のスキルが必要とされているものの、今後は技術的な知識がないユーザーも使用できるように、独自エディタや簡易的ツールなどの開発も進めていく計画になっています。
テスターにはモデルデータを無償提供
今回のテスターたちには、「GALLEREAL」という会場モデルのデータが無償提供され、この会場データを自由に編集してオリジナルのギャラリーワールドを制作することができます。
テストで制作されたワールドは、HIKKYが提供するテスト用サーバー環境にアップロードされ、後日行われる「ベータテストお披露目会」での一般公開が予定されています。
今回のベータテストでできることは、このモデルを改変してVket Cloudワールド制作できるほか、自分で作ったモデルでVket Cloudワールドを制作することも可能で、
・外部遷移の設置
・完成したワールドの一般公開(HIKKYが提供するテスト用サーバーを使用)
・問題点や改善点の指摘
といったことができます。
その一方で枠を売るなどの商用利用のほか、
・ワールド独自のアバター実装
・高度なギミック開発
・ハウジング機能やアバターメーカー等の開発中機能
は禁止となっています。
なお宣伝は可能で、アバターはデフォルトのものか来場者が自分で用意する想定になっているということです。
まとめ
HIKKYが今回、メタバース開発エンジン「Vket Cloud」のベータテスターを募集しています。
ここでは、スマホやPCのWEBブラウザ上で動くメタバースコンテンツの開発が可能で、テストでは制約があるものの、制作されたワールドは後日の一般公開が予定されています。
今回は初心者レベルの一定スキルが必要のようですが、サポーターも同時募集されているのでぜひ参加してみてください。
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