2022年3月29日(米国時間)、AR企業のWayRay社は同社が開発するTrue ARヘッドアップディスプレイ(HUD)が実際の道路で動作している様子を紹介する新しいビデオを公開しました。
車載用AR技術によるナビゲーションシステムと安全運転サポートが実現する、新しい時代のドライブの幕開けを予感させるものとなっています。
車載ARディスプレイの実用化も近い?
WayRay社によると、True ARヘッドアップディスプレイとは、先進運転支援システム(ADAS)やナビゲーションからさまざまな「インフォテインメント」機能まで、あらゆるものをパワーアップさせる技術です。
車載ARディスプレイについて最大の懸念事項の1つであるドライバーの気を散らすことなく、これらの機能が互いに連動して動作するとしています。
公開された約4分半の映像では、WayRay社のDeep Reality Display技術を使って、
・車速
・道案内
・目的地までの時間
など、さまざまな情報をリアルタイムにドライバーのフロントガラスに投影しています。
また、歩行者を識別して追跡し、現在地から地域のビジネスやサービスを提案することも可能です。
急成長している車載XRシステム産業
車載ARシステムのような没入型技術は、自動車産業に劇的なインパクトを与える可能性を秘めています。
そのため、多くの企業が独自の車載用ARディスプレイに取り組むようになりました。
そんな中、WayRay社は、実際の道路で実環境に近い状態で自社の技術が動作することを示した最初の企業の一つです。
また、ARナビゲーションに加え、WayRay社を含む各社は、乗客向けのインタラクティブなコンテンツ提供の拡大に関心を示すようになりました。
自動車業界が自動走行車の方向に進み続ける中、WayRay社が指摘するように、いわゆる「インフォテインメント」(情報と娯楽の両方を提供する車載システム)はそれ自体が巨大な産業になる可能性があります。
例えば今月初め、車載VRエンターテインメント企業であるHoloride社は、車載用VRエンターテインメントシステムをアウディ車に導入する計画を発表しました。
このシステムでは、HTCのVive Flow VRグラスを使用し、乗員は車の動きや速度にピッタリ合った幅広いコンテンツを楽しむことができるようになります。
まとめ
WayRay社が開発している車載用ARディスプレイのPR動画が公開されました。
目的地までのルートや速度が表示された画面はオープンワールドゲームを感じさせるものとなっています。
運転が苦手な人でもスムーズな運転ができるようなサポート機能が充実していけば、大きく普及していくのではないでしょうか。
また、同社は昨年、さまざまなARコンポーネントを組み込み、乗客に次世代通勤体験を提供するEV車「Holograktor」を発表したことでも話題となっています。
WayRay社がこれから自動車産業の中でどのように大きな役割を果たしていくか注目ですね。
参考:WayRay’s AR Car Display Could Change Driving Forever[VR Scout]
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