株式会社comatsunaは2022年3月2日(水)、VRCHATを利用し提供してきた、医師によるヘルスケアコミュニティサービス「メタバースクリニック」を、NTTの提供するXRプラットフォーム「DOOR」も利用して展開していくことを発表しました。
「メタバースクリニック」について

メタバースクリニック自助グループの様子
comatsuna社は、「人や社会のコマったをツナぐ」を合言葉に、デジタルヘルスケア事業を展開している企業で、匿名のアバターとなったユーザーが、メタバース上で『お悩み相談』や『自助グループ』・『座談会』などに精神科医主導のもと”無料”で参加することができるサービスである「メタバースクリニック」を提供しています。
この「メタバースクリニック」は、これまでVRCHATを利用してサービスの提供が行われてきたものの、VRCHATを利用するためには”PCやVRデバイスといった機器が必要である”ということがデメリットとされており、ユーザーが気軽に参加しにくいという問題点が課題となっていました。
この問題を解決するため今回、スマホで利用できる「DOOR」での展開が決定されています。
スマホから参加可能に!
今回、新たなプラットフォームとしてNTTの提供するXRプラットフォーム「DOOR」が採用されたことで、PCやVRデバイスに加えてスマートフォンと、マルチデバイス対応が可能になっており、より手軽に参加することができるサービスへと進化しています。
対応デバイス一覧
「DOOR」について
メタバースクリニックの展開が決まった「DOOR」はNTTが提供するメタバースで、その特徴は
・アプリのインストール不要
・アカウント不要
・スマホから簡単ログイン可能
という点です。
誰でもすぐに簡単にアバターとなってメタバースにアクセスすることができ、他者とコミュニケーションを取ることができるだけでなく、NTTならではの技術力を駆使した、
・遅延や雑音の少ない快適な音声チャット環境
・安心なセキュリティー
も確保されているサービスとなっています。
今後の展開
「メタバースクリニック」は、従来のVRCHATでのイベント開催も継続しつつ「DOOR」でもサービスを提供するという、それぞれのプラットフォームを活用した展開が予定されています。
またcomatsuna社では、”メタバースで教育的なコンテンツ配信や対面型サービスの提供を行う者”を『メタバース・プラクティショナー』と定義し、その活動支援や普及にも務めるとしています。
「メタバース・プラクティショナー」には既に、”医療系”や”心理系”といった資格を有する人材が加入しており、「メタバースクリニック」にてイベント開催やコンテンツ配信をすることで、自身の経験や知識を活かした活動やブランディング・PRができ、かつ収益化が図れるサービスの導入が検討されています。
まとめ
comatsuna社は、同社がVRCHATを利用し展開してきたヘルスケアコミュニティサービス「メタバースクリニック」を、NTTの提供するXRプラットフォーム「DOOR」でも展開していくことを発表しました。
マルチプラットフォーム化を図ることで、様々なデバイスに対応し、ユーザーの利便性向上を目指しています。
カウンセリングやグループでのワークショップに参加したい気持ちがあっても、リアルでは行動を起こせずに悩んでいるという人は多いように感じます。
そんな悩みを抱える人に、技術が寄り添い、初めの一歩を踏み出す勇気を与えてくれるようなニュースですね。
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