2021年8月31日、HTC NIPPONは日本の著名なアーティストであるシューヤマモト氏とHTCのVRアプリケーションプラットフォーム「VIVEPORT」との提携を発表しました。
今回のコラボにより行われる「Step into CAT ART」バーチャル展では、『キャットアート』で知られるシューヤマモト氏の猫のキャラクターがVRで初めて命を吹き込まれ、作品に新たな次元を展開させます。
「CAT ART」展は2021年9月17日から2022年3月31日の期間で開催される予定です。
キャットアートをVR空間で楽しめる「Step into CAT ART」バーチャル展
現在、HTC Viveの配信プラットフォームVIVEPORTは、ヴェネツィア国際映画祭のVR部門である「Venice VR Expanded」のホスト(またはホストの1つ)を務めています。
それに続いて開催される「Step into CAT ART」バーチャル展はより私たちに親しみやすいアートを提供してくれるものです。
シューヤマモト氏が描いた「The Hisstine Chapel(システィニャ礼拝堂)」の壁画全124点が初めて公開されるほか、
「Mewna Lisa(モニャ・リザ)」
「The Kitty with The Pearl Earring(真珠のイヤリングをした少女猫)」
などの世界的な名作絵画をもとにした作品が展示されます。
VIVEPORTの技術チームは、
猫の絵にダイナミックな動き
詳細な解説オーディオ
インタラクティブな要素
を盛り込むことで、VRアート作品がキャンバスの枠から飛び出してくるような没入感を味わえるように再設計しました。
また、VIVPORTを利用しているため、モバイル、PC、VRヘッドセットなど、複数のデバイスをサポートする展示会で、多数の訪問者が同時に同じ会場に入ることができます。
シューヤマモト氏は以下のようなコメントを発表しました。
約1年前に私のキャットアートをVirtual Realityの世界で再現するという提案を聞いたときに、それが一体どのようなものになるのか私には全く予想できませんでした。
そして少しずつそれが完成されていくのを見守って来ましたが、完成されたものは私の想像をはるかに超えた素晴らしいものでした。
多くの方がVR美術館を訪れ、絵筆の先から生まれてきた私の猫たちに会ってくださることを切に願っております。
SNSとの連携やNFTストアも展開
アートと現実の壁を取り払うために、iOSおよびAndroidデバイス向けに猫のInstagramフィルタが発売されます。
このフィルタを使って、自分のペットの猫の顔を使ってキャットアートの新しい作品を作ることが可能です。
さらに、現在のトレンドに合わせて、VIVEPORTは2021年9月17日に独自のNFTストアを開設することが明らかにされました。
フィアット、ETH、マティックの支払いに対応したキャットアートのデジタルオリジナル作品を表すNFTを購入することができます。
この展開に関してVIVEPORTの社長であるジョセフ・リン氏は以下のように述べています。
「キャットアート」とコラボレーションしVRとNFTを展⽰に組み合わせることで、ダイナミックでインタラクティブな猫の絵をVIVE Metaverseの中で展開するシューヤマモトのユニークな視点を伝え、ほかに類を⾒ない没⼊感ある展⽰体験を来場者に提供したいと考えています。
イベント概要
イベント名: ”Step into CAT ART “展
展示期間: 2021年9月17日~2022年3月31日
チケット販売:2021年9月10日より販売開始
チケット価格: 799円
WEB:“Step into CAT ART “展[VIVEPORT]
猫のInstagramフィルター:Instagram
まとめ
VIVEPORTで「キャットアート」のバーチャル展示会が行われることになりました。
世界中の名画を猫を主人公に描き直す「キャットアート」は、初心者にはハードルが高い美術鑑賞を楽しいものに変えてくれます。
そんな「キャットアート」がバーチャルと融合することで、より楽しい体験になるはずです。
展示会では今注目のNFTを使ったデジタルストアも展開されるので、デジタル資産の一歩として利用するのもいいかもしれません。
そうした意味でも今後のデジタル展示会のあり方を示すイベントとなるのではないでしょうか。
参考:Viveport Has The Purrrfect Exhibition For Cat Lovers[VR Focus]
Copyright ©2021 VR Inside All Rights Reserved.