株式会社Nextremerは、同社の開発・提供しているリモート接客システム「Remosis」が、ハートコア株式会社の展開する3D-VR撮影・設定サービス「VR360」とプロダクト連携し、共同でVR空間のオンライン接客サービスの提供を開始することを発表しました。
今回の連携により、VR空間の店舗やショールームにおいて、回遊しているユーザーに対し遠隔接客をすることが可能となります。
「Remosis」と「VR360」がプロダクト連携
今回のプロダクト連携では、ハートコア社が展開する「VR360(ぶいあーるさんろくまる)」に、Nextremer社のリモート接客システム「Remosis(リモシス)」が搭載されています。
これにより、「VR360」に以下の機能が実装され、VR空間に構築された店舗やショールームを訪れるユーザーと、リアルタイムでコミュニケーションを取ることが可能になっています。
・AIチャットボット
・有人チャット
・ビデオ通話機能
「Remosis」とは?
「Remosis」は、Nextremer社が開発・提供しているリモート接客システムで、そのコミュニケーションには
”AIチャットボットによる自動対応”
”オペレーターによる有人チャット対応”
”ビデオ通話対応”
の3段階があります。
「よくある質問」はAIチャットボットが自動対応、「AIで答えられない質問」は人が遠隔対応という風にコミュニケーションの仕分けをすることで、業務効率化や省人化の実現を目指しています。
また対話ログや映像ログを分析する事も出来るため、趣味嗜好や年齢・性別といった情報を取得しマーケティングに活用することも可能となっています。
Web接客型とリアル店舗型どちらにも対応しているため、幅広い業種・業態へ導入可能なシステムとなっています。
「VR360」とは?
「VR360」はハートコア社が展開する「空間撮影」+「オリジナルサービス」+「メンテナンス」を提供するサービスです。
・3Dカメラ”Matterport”で施設を撮影
・音声・画像の埋め込み
・誘導のためのリンク設置
など、Web上に構築した施設を有効活用することができる、今までにない斬新なサービスとなっています。
「Remosis」搭載のメリット
「VR360」に「Remosis」を搭載した事により、
・リモート接客
・バーチャル上での施設案内
・商談
といった、コロナ禍によって減少した顧客接点の創出というメリットが期待されます。
VR店舗に来店するユーザーは店舗内を自由に回遊し、必要な時には画面内のバナーから『リモート接客』や『チャットボット』での接客を受けるなど、リアルな買物と同様の体験が提供されます。
また、オペレーター側はユーザーの回遊状況が把握できるように設計されているため、ユーザーを誘導することも可能となっています。
今後の展開
「行けなくても楽しめる」新たな顧客接点の活用
長引くコロナ禍において、様々な店舗・企業において非接触・非対面による新しい接客手法が模索され続けています。
Nextremer社は、その新しい接客手法の一つとして、VR空間内を訪れたユーザーに対しリアルタイムで接客を行い、離脱防止やEC・実店舗への誘導などが可能となる本サービスの展開を目指しています。
同時に、ユーザーに対する実際に現地に訪れた時と同様の「臨場感」や「リアルさ」の提供も目指しています。
さらにVRに動画やURLリンク等を埋め込むことで、リアル以上にスピーディーで感覚的なアプローチができるため、コミュニケーションチャネルとして活用することも可能となっています。
「行けなくても楽しめる」という、新たに創出された顧客接点を様々な分野へ展開することが期待されています。
まとめ
ハートコア社が展開する3D-VR撮影・設定サービス「VR360」に、Nextremer社が開発・提供するリモート接客システム「Remosis」が搭載されることが発表されました。
今後、両社は共同してVR空間のオンライン接客サービスを提供していきます。
今回の連携により、バーチャルの店舗やショールームなど回遊しているユーザーに対し、遠隔で接客することが可能となっていて、「色々なショップを回遊し、気になる商品はその場で店舗スタッフに説明をしてもらう」というウィンドーショッピングの醍醐味を、『おうちに居ながら』楽しむことが出来るようになっています。
まだまだ長引きそうな引きこもり生活の希望となるニュースですね。
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