2021年7月7日、海外市場調査レポート販売を手がける株式会社グローバルインフォメーションは、ARおよびVRディスプレイの世界市場等に関する市場調査レポートの販売を7月6日より開始しました。
同レポートでは、世界のARおよびVRディスプレイの市場規模は予測期間中38.7%の年平均成長率で推移し、2021年の9億9400万米ドルから、2026年には51億200万米ドルの規模に成長すると予測されています。
ARおよびVR機器の採用拡大がARおよびVRディスプレイ市場の成長を後押し
レポートにおいては、ARおよびVRディスプレイ市場が成長を牽引する要因として
さまざまな用途でのAR・VRデバイスの採用の増加
AR・VRデバイスにおけるOLEDディスプレイ需要の増加
さまざまな産業でのAR・VR HMDの採用の増加
ゲーム業界でのAR・VRデバイスの採用
といったものが挙げられています。
多くの産業でAR・VRが採用されることで軽量ウェアラブル技術の開発が進み、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)業界ではイノベーションが活発化しました。
特に軽量ディスプレイの開発に伴い、世界中のメーカーがHMDを家電用に位置づけるようになっています。
産業向け・コンシューマー向けの両面でAR・VRデバイスの利用が多くなることでARおよびVRディスプレイの市場も大きく成長したとのことです。
逆に成長を阻害する要因としてワイドスクリーンの代替品の開発や、関連するコンテンツが入手しやすいとは言い難い点などの課題が指摘されました。
COVID-19のARおよびVRディスプレイ市場への影響等も分析
レポートでは、世界のARおよびVRディスプレイの市場を調査し、影響を与えうる様々な要素についても分析を行っています。
その代表的なものが、COVID-19パンデミックによる影響です。
COVID-19パンデミックは、自動車、小売、スポーツ・娯楽、教育など様々な業界に影響を与えており、2020年のARおよびVRディスプレイ市場においても開発数は減少しました。
各国で行われたロックダウンによって労働力や原材料が制限されたことから、世界各地のARおよびVRディスプレイ製造ユニットの操業が著しく妨げられています。
また、
・ショッピング
・スポーツ
・公共イベント
など、ARやVRデバイスが使用される多くのビジネス活動が中止されたことも深刻な影響を与えました。
これらCOVID-19パンデミックが引き起こした問題により、市場のプレーヤーは
・モデルやプロジェクトの立ち上げの延期
・ディーラーネットワークの安定化
・キャッシュフロー・投資ポートフォリオの見直し
など、ビジネス計画の変更を迫られることになったとのことです。
パンデミック以外の要素に関しても分析
COVID-19パンデミック以外にも市場へ影響を与えうる要素や、
・法規制環境
・技術・特許の動向
・ケーススタディ
に関する分析がまとめられています。
グローバルインフォメーション社の基本情報
社名:株式会社グローバルインフォメーション
所在地:〒215-0004 神奈川県川崎市麻生区万福寺1-2-3 アーシスビル7F
電話番号:044-952-0102(9:00-18:00 土日・祝日を除く)
Eメール:dbm@gii.co.jp
WEB:公式サイト
まとめ
ARおよびVRディスプレイの市場規模予測レポートが公開され、2026年には51億ドルの規模にまで成長する見方が明らかにされました。
また、同レポートではCOVID-19、いわゆる新型コロナのパンデミックによる市場への影響も指摘されています。
パンデミックによる各国のロックダウンはARおよびVR技術への需要を大きく喚起したものの、逆にロックダウンにより供給力不足も招くことになりARおよびVR市場にも影響を及ぼすこととなりました。
現在日本国内の企業においてもARおよびVRデバイスの開発が進められていますが、この点を踏まえるとパンデミックが一定程度収束した後に大きな飛躍のチャンスがあるのではないでしょうか。
大きく成長を続けるARおよびVRディスプレイ市場の中で日本の各企業が今後どのような存在感を発揮できるのか気になるところですね。
Copyright ©2021 VR Inside All Rights Reserved.