2021年5月31日、中国・北京を拠点とするVR企業arparaはグローバル公開イベントにて、2種類の5K VRヘッドセットを発表しました。
さらに、多機能な独自ソーシャルプラットフォーム「arparaland」を同時期に展開開始することも発表されています。
arparaの2種類の5K VRヘッドセット
arparaが発表したVRヘッドセットは
・arpara VR ヘッドセット
・arpara オールインワン VR ヘッドセット
の2種類です。
両方とも、2 つの 1.03 インチ 2560 x 2560 解像度のマイクロ OLED ディスプレイを組み合わせてることで、5K 解像度を実現します。
これらのマイクロ OLED ディスプレイは 3514 PPI を特長としており、VR体験に水を刺す「スクリーン ドア効果」の心配もありません。
また、OculusQuest2の視野角よりも6度多い95度の視野角を両方とも実現していると強調しています。
最初に登場するのはarparaVRヘッドセット
最初に市場に投入されるのはarparaVRヘッドセットで、2021年8月に599ドルという価格となる予定です。
PC、コンソール、スマートフォンに接続することができ、200g と非常に軽量にできています。
そのほか、
・120Hz のリフレッシュレート
・56 ~ 72mm の手動IPD調整
・-100° ~ 500° の範囲での視度調整
も備えているのも特徴です。
ただ、単体ではトラッキング機能を搭載しておらず、NOLOの「6DoFポジショントラッキングキット」を利用することで、ゲームなどが体験できるようになります。
arparaオールインワンVRヘッドセットは発売日・価格とも未定
arparaオールインワンVRヘッドセットは、
・内蔵カメラを使ったインサイドアウトの6DoFポジショントラッキング機能
・Qualcommの「XR2」チップセット
を搭載しているのが特徴です。
arparaVRヘッドセットと同じ IPD と視度調整ですが、ヘッドセットとのバランスを保ち快適なVR体験を実現するために、バッテリーは後部に配置されています。
そのため重量はarpara VR ヘッドセットよりもやや重い380gです。
最大90Hzのリフレッシュレートに対応し、有線とワイヤレスの両方のSteamVRまたはViveportストリーミングを通じてVRコンテンツを利用できるようになっています。
現時点では価格は明らかにされておらず、テザー版の発売後に発売される予定です。
独自の専用仮想ソーシャル プラットフォームも同時発表
arparaはVRデバイスだけではなく、独自の専用仮想ソーシャル プラットフォームも立ち上げています。
同社によると、「arparaland」という名のこのソーシャルプラットフォームは、カスタマイズしたアバターを通じて
・他のユーザーと交流
・仮想会議を開催
・ライブイベントに参加
することができるような仮想世界になるとのことです。
アバターだけでなく環境のカスタマイズツールも備わっているので、自分のキャラクターと住む家を作ることができます。
また、「arparaland」について
プラットフォーム上のデジタル資産は規制されたブロックチェーンに記録されるため、ユーザーはデジタル作品をオークション用の NFT として鋳造することもでき、仕事から利益を得ることもできる
というコメントも発表されました。
arparalandが登場するのは2021年の8月を予定しているとのことです。
まとめ
arparaから2種類の5K VRヘッドセットが発表されました。
これまでOculus Quest 2に代わるVRヘッドセットは選択肢があまりなく、特にスタンドアロンヘッドセットのほとんどは、企業向けのユースケースに焦点を当てる傾向があります。
しかし、今回発表された2つのヘッドセットはその間隙を埋めることになるかもしれません。
しかも、機能満載なVRソーシャルプラットフォームも同時期にリリースされることになっており、VR業界への本気度を感じます。
これからarparaがVR業界でどのように成長していくのか注目ですね。
参考:Arpara Reveals Not One But Two 5K VR Headsets[VR Focus]
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