株式会社CinemaLeapと株式会社WOWOWは、共同制作したVRアニメーション「Beat」が、カンヌ国際映画祭のXR部門「Cannes XR」のVeeR Future Award 2021にノミネートしたことを発表しました。
VRアニメーション「Beat」とは?
VRアニメーション「Beat」は、CinemaLeap社とWOWOW社が共同制作したアニメーションです。
2020年9月に開催された第77回ベネチア国際映画祭 VR部門「VENICE VR EXPANDED」にコンペティション作品としてノミネートされたことで、世界各国の映画祭VR部門で注目されている作品です。
作品概要
作品名:Beat
製作年:2020年
製作:株式会社WOWOW・株式会社CinemaLeap
作品尺:12分
ジャンル:アニメーション
あらすじ:ユーザーの心臓の鼓動により命が吹き込まれるロボット「マルボロ」の成長物語
ユーザーのハートによって命を吹き込まれたマルボロは、もうひとりのロボット・カクボロと友達になりたいのに、不器用で関わり方が分からず怒らせてしまいます。
しかしどうしても友達になりたかったマルボロは、相手を思いやる気持ちを持つことで、一度閉ざされてしまったカクボロの心を開いていきます。
制作チーム
監督:伊東ケイスケ(VR&3DCGアーティスト)
プロデューサー:待場勝利(Supership株式会社VR戦略企画室 / VR映画プロデューサー)
プロデューサー:藤岡寛子(株式会社WOWOW 技術ICT局技術ICT企画部)
アシスタントプロデューサー:大橋哲也(株式会社CinemaLeap 代表取締役)
音楽:森下唯(ピアニスト)
テクニカルサポート:橋本 裕(TECH Planning合同会社 技術顧問(XR担当)、VR Creators Labo事業 Director)
鼓動体感技術提供:安藤英由樹(大阪芸術大学)
伊東ケイスケ監督 プロフィール
伊東ケイスケ氏は、多摩美術大学グラフィックデザイン学科を卒業後、メーカーのグラフィックデザイナーを経て、2012年よりフリーランスのCGアーティストに転身したVRアニメーション監督です。
現在はVRを活用したインタラクティブなストーリーテリングに挑戦しています。
2019年には「Feather」が第76回ヴェネツィア国際映画祭にて、またVR部門では日本人初のビエンナーレカレッジセレクションとしてプレミア上映されました。
2020年には「Beat」が第77回ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にノミネートされ、ベルリン国際映画祭、釜山国際映画祭、SIGGRAPHなど数々の映画祭で作品上映されている注目の監督です。
カンヌ国際映画祭について
カンヌ国際映画祭は、例年5月に開催されている映画の祭典で、今年は新型コロナの世界的な拡大を受けて7月に延期され、7月6日から17日までの期間で開催されることになっています。
今回「Beat」が上映される「Cannes XR」は、 カンヌ国際映画祭併設マーケット「Marché du Film」のXR部門です。
2019年に新設され、本年で3回目を迎える「Cannes XR」のアワードは「VeeR Future Award 2021」という名称で、
「Best VR Story」
「Best VR Interactive Experience」
という2つの賞があります。
ノミネート作品は、
・Marché du Filmの会場
・オンライン上の VR美術館「Museum of Other Realities」
にて、カンヌ国際映画祭開催期間中の2021年7月6日から17日まで、上映・配信が予定されており、各賞の受賞作品は7月12日のセレモニーで発表されます。
またノミネート作品の上映会が、7月~8月にかけて中国にて開催予定となっています。
まとめ
VRアニメーション「Beat」は、CinemaLeap社とWOWOW社が共同制作した作品です。
2021年のカンヌ国際映画祭併設マーケット「Marché du Film」のXR 部門である「Cannes XR」VeeR Future Award 2021にノミネートされました。
厳しいニュースが多い昨今、日本発のVRアニメーションが世界で活躍しているというニュースは心が躍るようですね。
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