Virtual Sites 運営委員会は、2021年5月13日(木)にVRイベント用の『映えるワールド』を運用し、配信形態や用途にあわせてカスタマイズやオーダーメイドすることで、効率的にイベントを実現できるソリューション「VirtualSites」(ヴァーチャルサイツ)の提供を開始したことを発表しました。
「VirtualSites」とは
「VirtualSites」は、『映えるワールド』を会場運用し、効率的なVRイベントを実現することができるソリューションです。
このソリューションは、次の2つのコンセプトで運営されています。
『映えるワールド』テンプレートの運用
「Virtual Sites」では、
『あらかじめテンプレートとなる“映えるワールド”を用意しておき、イベント内容や配信プラットフォームなど、用途に応じてそれをカスタマイズして使うことで、工数の大きい”ワールドの制作”を効率化』
したソリューションが提供されています。
さらにVR空間のため、リアル空間より自由度の高いカスタマイズが可能になっています。
またプラットフォームとは異なっており、要件ごとのプラットフォームに合わせてモデルなどを調整できます。
「バーチャル」と「リアル」のノウハウを統合したソリューション
「Virtual Sites」では、『バーチャルとリアルのノウハウを統合したソリューション』が提供されています。
ソリューションの運営委員会には、豊富な経験とノウハウをもつ次のメンバーが参画しています。
・CG/バーチャルライブの冬寂
・テクニカルディレクションのBASSDRUM
・アートディレクション・デザインのカイブツ
・リアルイベントの制作プロデュースのアンテナ
・新たな領域におけるPRディレクションをおこなうthaw
・統合プロデュースのRICNAS(CLIVER inc.)
また現在、さらなる多分野の参画メンバーも募集中であり、このような素晴らしいメンバーが集結したことで、
・照明卓がバーチャル空間と連動する機能を開発し実装
・XRのカメラトラッキングのテクニカルスタッフによって「リアルアーティストをバーチャルの空間に」「バーチャルアーティストをリアルな空間に」
といったソリューションも可能になっています。
「Virtual Sites」ではフルスクラッチでの制作や、技術的にチャレンジングな開発案件なども受け付けているということです。
サービス概要
このソリューションでは、以下のことができます。
・VRライブイベント、XRライブイベント、配信ライブイベントの制作およびプロデュース
・AR/XR コンテンツの制作・プロデュース
・付帯するプロモーション(動画、グラフィック、PR、出稿メディアなど)の制作およびプロデュース
・技術開発案件のテクニカル・コンテンツ制作
など。
Virtual Sites 運営委員会 参画企業
・冬寂
・RICNAS
・カイブツ
・BASSDRUM
・アンテナ
・thaw
ほか。
詳細:公式サイト
第1弾の『映える』は「アリーナ」「ネオ江戸城」「学園」の3つ
V.ARENA(Vアリーナ)
コンサートが行われる大型ホールをイメージしたワールドで、ライブイベント、ゲームイベントなど、様々な用途で利用できます。
NEO EDO CASTLE(ネオ・江戸城)
大都市江戸のシンボルである江戸城をオマージュし、古と未来が融合した空間で、新感覚のパフォーマンスを楽しめます。
V.SCHOOL(V学園)
VR空間に学校が再現し、リアルな学校ではできない”アオハル”なイベントを実施できる空間が再現されています。
「Virtual Sites」ソリューション提供の背景
コロナ禍で様々なイベントやアーティストの活動が自粛される一方で、新たなエンターテインメントの形として、バーチャル・オンラインイベントの需要が高まっており、5G通信など、将来的なインフラやハードウェアの普及に伴いVR,AR,XRの活用も見込まれています。
しかし、需要が高まる一方で、ゼロからハイクオリティのVR空間を作るには莫大な時間やコストがかかってしまいます。
リアルな世界では、コンベンションセンター、ドーム、アリーナなど既存のイベントスペースを様々なライブやイベントで使用し、毎回施設の建造から行っているわけではありません。
運営委員会は、この考え方をバーチャルイベントや配信ライブ、XR、ARコンテンツの世界にも持ち込めないか?と考えており、そういった背景から「Virtual Sites」のソリューション提供が開始されています。
運営チームからのコメント
コロナ禍において、リアルイベントの代替としてのVRイベントや配信ライブの需要がでてきました。
きっかけは、VRライブやイベント案件を手掛けていく中で、コロナ禍以前に実施した幕張メッセでのVTuberライブのことがフラッシュバックしたことでした。
デジタルコンテンツの制作リソースに閉じることなく、リアルなイベントの実施・演出ノウハウを取り入れてリンクさせることで、既存のVRコンテンツとは違うものが作れるのではないか。
リアルなイベントのノウハウと、バーチャルならではの演出をミックスして、“ハイブリッド”なコンテンツを提供していく。
そんなコンセプトで「Virtual Sites」を構想しました。
VRやXRは、インフラやデバイス環境がまだまだ発展途上です。
特にバーチャルイベントのような多数の同時接続が必要なコンテンツは本当に初期段階ですが、スマートフォンやSNSが世の中に出始めたころに似た空気を感じています。
ポストコロナになり、リアルイベントが元通り行えるようになった後も、世界中の人が参加者になりえるイベントができるVR、XRコンテンツは、一つの新たなエンターテイメントやコミュニケーションの形として歩んでいくと考えています。
引用元:プレスリリース
まとめ
コロナ禍でなかなか以前のような満員のアリーナでイベントなどが行えない中、VRであれば、大規模イベントも密を気にせず開催できます。
コンセプトである「映えるワールド」の通り、第1弾で公開された3つのVR空間は、いずれも色彩豊かでVRならではの新感覚のイベントが楽しめそうですね。
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