最近、ピクミンをはじめする任天堂とのコラボや新デバイスの開発など意欲的な取り組みが続くNiantic社。
米国時間3月30日、同社は新ゲーム「Codename: Urban Legends」のデモ動画を公開しました。
リアルタイムのマルチプレイが可能な同作は5Gに対応しているとのことです。
リアルタイムの没入型ARマルチプレイゲーム「Codename: Urban Legends」
公開されたデモ動画では、とある家族が公園でARキャラクターとバトルを繰り広げる様子を見ることができます。
キャラクターはポケモンのように愛らしい姿ですが、ゲーム自体は動きが激しく「HADO」のようなARスポーツを思わせます。
「Codename: Urban Legends」が特徴的なのはマルチプレイゲームである点です。
リアルタイムの没入型ARマルチプレイゲームを実現するために、「Codename: Urban Legends」は超低遅延と高帯域幅の機能を備えた5Gを活用しています。
これにより、初期のテストからすると、同時に10倍のプレーヤーを処理できるようになり、レイテンシーに関しても同様のレベルの改善が見られたとのことです。
そのため、複数のプレイヤーがチームを組んで協力しながら、モンスターを爆破することで味方を救出するミッションをスムーズにプレイできます。
5G時代に向けたNiantic社の取り組み
超低遅延と高帯域幅の機能を備えた5Gは、ARとVRエンターテインメントにとって不可欠な未来のコアテクノロジーと見なされています。
そのため、NianticLabsは昨年ソフトバンク、ドイツテレコム、EE、Globe Telecom、Orange、VerizonなどのメンバーとPlanet-Scale AR Allianceをスタートさせました。
このアライアンスは、5G対応のARコンテンツを独占的に提供し、5Gの世界でのイノベーションが何を意味するかの基準となる消費者向けのAR体験を実証することを目的とするものです。
今回の新作ゲームについて、Verizon社の消費者コンテンツとパートナーシップ担当副社長のErin McPherson氏は以下のようなコメントをしています。
「Codename: Urban Legends」は、当社の主要なネットワークの恩恵を受けることを想定したクリエイティブなARマルチプレイヤーゲームの一種であり、お客様はゲームをプレイするときに5G UltraWidebandがもたらす違いを見て感じることができます。
まとめ
今年に入ってから
「ポケモンGO」の新たな展開を予感させるデモ動画
任天堂とのコラボプロジェクト
開発中のARグラス
などNiantic社は活発に新しい取り組みを行っています。
今回の「Codename: Urban Legends」は、昨年より行ってきた5G時代に向けた研究・開発が結実したものと言えます。
AR/VRを大きく変えると言われる5Gは、この技術を搭載したすべての最新のスマートフォンでより広く利用できるようになっています。
そのため、うまくいけば、「Codename:UrbanLegends」が一般公開されるまでそう長くはかからないでしょう。
先日明らかになった開発中のARグラスと組み合わせれば、「HADO」のようにARスポーツとして広く親しまれるゲームになる可能性もあるのではないでしょうか。
どのようなAR体験ができるのか期待しながら待ちたいですね。
参考:Niantic Labs Showcases 5G AR Demo Codename: Urban Legends[VR Focus]
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