株式会社WacWacは、物流会社のドライバーが効果的に安全教育できる新サービス「安全教育とらくらく監査システム」を、2020年7月より物流会社向けに運用を開始したことを発表しました。
「安全教育とらくらく監査システム」とは?
今回リリースされた「安全教育とらくらく監査システム」は、VRを活用したドライバー向け安全教育のソリューションと管理者向け監査対応のソリューションを組み合わせたトータルソリューションです。
サービスの特徴
VR研修動画を活用した効果的な安全教育で交通事故を削減できる
安全教育に係る管理工数(内部監査)を94%削減できる
集合研修が不要でドライバー一人でも学習ができる
サービス概要
IoT技術を活用して、物流会社向けにVRとシステムを連携させるサービスで、世界初の試みとなっています。
ドライバーがVRで効果的に安全教育を実施しながら、そのデータをシステムで自動管理することで、責任者の管理工数も大幅に削減することができます。

▲VR上で運転席から正面に見える映像

▲VR上で右を向くと見える映像

▲システム管理画面イメージ
VR動画プラン
監査12項目プラン:12コンテンツ
初任ドライバー向けプラン:6コンテンツ
高齢ドライバー向けプラン:6コンテンツ
物流会社における安全教育の現状と課題
形骸化する安全教育
物流会社では、国土交通省が配信される指導マニュアル等の資料を読み聞かせしながらの安全教育が実施されるのが一般的でした。
しかし、テキストを中心とした安全研修は、実際の運転時に必要な技能と乖離しており、また形骸化している実態が存在しています。
開発の背景
開発者が、大手物流会社に所属していた経験から、物流業界の労働生産性の低さや効果的な安全教育が十分に実施されていないという問題に気づきました。
これらの課題をまとめて解決するため、VRによる最先端の技術を駆使した安全教育ソリューションを開発し、物流会社向けにサービスを開始しました。
WacWac社が提供する本サービスでは、VR上で実際にドライバーが事故を体験し、その経験を実際の運転に活かすことができます。
さらに、教育受講データは自動的に管理システムに記録される監査システムと連携されており、営業所の責任者の管理工数も大幅に削減できます。
1つのサービスで、事故削減と生産性の向上を達成し、物流業界の課題を解決することを目的として開発されています。
今後の展開について
国内における物流関連の大手・中堅企業から普及させ、業界の99%を占める中小企業に展開していきます。
さらに、交通事故が多発する国にも展開していく予定となっています。
まとめ
運送事業者には、国土交通省が運転者への指導・監督を行うことや、安全教育を含む安全管理体制に係る「内部監査」の実施が義務付けられています。
本サービスでは、開発者が業界経験者ということもあり、運送事業者向けの教育マニュアルに沿った内容でVR教育コンテンツも制作され、監査システムも整えられています。
もともと人手不足が問題となっていた物流業界においては、コロナ禍にあり、物流量の増大により、教育や管理に割く時間が十分に確保できないことは想像に難くありません。
本サービスにより、効率よくしかも事故低減につながる有効なVR研修が実施されるのは、物流の恩恵を受ける一般消費者にとってもうれしいニュースですね。
ソース:物流会社向けVR安全教育に関するプレスリリース[PR TIMES]
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情報提供元:VR Inside
記事名:「VRで事故を疑似体験!物流会社向け「VR安全教育動画+監査システム」をリリース」