海外メディアRoadtoVRは、2016年10月16日の記事において、Facebookが開発しているVRソーシャルアプリの動向を報じた。
同メディアは、FacebookのVRソーシャルアプリに関するこれまでの取り組みと、今後の展望をまとめた記事を掲載した。
Oculus買収からF8 カンファレンス 2016まで
世界規模のSNSで新たなITプラットフォームを築いたFacebookが、2014年にOculusを20億ドルで買収した時は、少なくない人々が混乱してしまった。
というのも、一見するとインターネットをベースとしてソーシャルなサービスを提供するFacebookと、VRヘッドセットを開発しているOculusの業務につながりを見出すことが難しかったからだ。
だが、2016年4月に開催されたFacebook主催の開発者カンファレンスF8 Coference 2016において、くすぶり続けていた疑問が雲散霧消する。
同カンファレンスにおいて、FacebookはVRテクノロジーを使った次世代のSNSについてのビジョンを表現したデモ動画を公開したのだ。
同カンファレンス以降、覇者であり続けるためにFacebookが目指しているのは、VRテクノロジーを駆使したより自然なインタラクション(=相互作用)を備えたSNSプラットフォームの構築なのだということが周知された。
Oculus Connect3、そして、これから
Facebook CEOのマーク・ザッカーバーグは、今年に入りVRやARに関してたびたび言及するようになり、「5年後あるいは10年後、VRやARが当たり前に使われる時代がやって来る」といった主旨の発言もした。
そして、2016年10月初頭に行われたOculusの開発者カンファレンスOculus Connect3では、同氏はVRヘッドセットこそ、PCとスマホの後を継ぐコミュニケーション・デザイスである、という見解を表明する。
同カンファレンスで公開されたFacebook製のVRソーシャルアプリのデモを見ると、同氏のビジョンが裏付けられる。
RoadtoVRは、同カンファレンスの会場でFacebookのVRプロダクト・マネージャーのMike Boothに、Facebook製VRソーシャルアプリの開発進捗について尋ねた。
同氏によると、VRソーシャルアプリは「できるだけ早く」リリースするつもりで、現在アーリーユーザーからのフォードバックを受けている、とのこと。
同氏はさらに、VRソーシャル・エクスペリエンスが将来のFacebookのサービスの中核になるだろう、という展望を語った。
ちなみに同メディアがFaceBookのVRソーシャルアプリは2016年内にリリースされるか、と質問を続けたところ、「完成したらリリースする」と返答され、明言は避けられた。
VRソーシャルアプリはすでに多数存在するが、多数のユーザーを抱え多くの派生アプリを持つような「VRソーシャル・プラットフォーム」と成長しうるアプリは、やはりFacebookが開発するモノが最有力候補であろう。
参照元URL:http://www.roadtovr.com/facebook-plans-to-launch-social-vr-offering-as-soon-as-possible/
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