VR元年、話題になるのはPSVRなどを筆頭にゲーム系が多いが、それ以外にもさまざまな企業がさままなVRを用いたソリューションを提供している。
よく耳にするのは不動産の内覧が可能なツールや最近ではVRを用いたアトラクションなど、多岐に渡る。
これらの開発は企業単体で行っている場合もあれば、パートナーを見つけ、提携して開発・販売をしていることも多い。
提携してVRソリューションを提供する企業例
ベタなところでいえば代理店として販路拡大やシェアに貢献している企業。
例えば株式会社アユート。
海外製品の日本代理店として数多くのPCパーツを販売する企業で、NOITOM社と提携してPERCEPTION NEURONを販売している。
同じく、GyroEye(ジャイロアイ)を開発した株式会社インフォマティクスも代理販売を検討しており、ジャイロアイアプリで2眼のMR映像を確認するためのカールツァイス製のVRヘッドセット「VR One」を自社製品とセットで販売しようとしている。
株式会社クレッセントはキヤノン株式会社と提携し、キャノンの開発したMixed Reality(複合現実感)技術を用いたシステム「MREAL」の販売と、MREALを使ったコンテンツの開発援助も行っている。
また、VRではないがソニーのARソリューション「SmartAR SDK」も代理販売がされており、国内ではサイバネットシステム株式会社がライセンスを得て行っています。
このように業務提携するメリットは2つあり、ひとつは該当するソリューションが加速的な広まりを見せること。もうひとつは提携による技術革新も期待できる点だと思います。
また、こういった提携の背景には「VRを盛り上げよう」という各社共通の意識がこういった提携も容易にしているのかもしれません。
提携により今後拡大しそうなVRソリューション提供企業
これからも進歩していくVRソリューションですが、取材したなかで、いくつか提携すると面白そうな企業があります。
ZENKE360
2016年6月にパノラマVRアプリの開発・販売を手掛ける全景株式会社が出したサービスで、360度カメラでパノラマ撮影した住宅や飲食店・ホテルなどの物件写真を専用サイトにアップロードすることでパノラマVR掲載の物件詳細ページが作成できるソリューション。
詳しくは以前の取材記事をごご覧ください。
「ZENKEI 360」開発インタビュー
パノラマVRやストリートビュー作成のためにはTHETA Sのようなパノラマ写真が撮影できる機材が必要となる。
お店の経営者がITやガジェットに詳しくない場合、パノラマ撮影に手間取ることが予想され、THETA Sがあれば誰でも代行できる業務なだけに、ZENKEI 360のサービス販売&撮影代行などの提携があると面白いのではないでしょうか・
GRID VRICK
最後に、レゴブロックを使って行う3D建築シミュレーター「GRID VRICK」。
誰もが簡単に家のデザインができ、VR技術を通じて家の中に入ることができる強みがかなりインパクトがある。
こちらはシステム導入費用がイニシャル38万、ランニングで20万だが、不動産という大きな買い物をする顧客相手へのソリューションを取り入れると考えると高くはない。
全国のハウスメーカー、マンションデベロッパー、リノベーション相手に営業・販売代行を展開するプランがあればさらに広がりそうな気がします。
以上、提携してVRソリューションを動かしている企業と、今後提携の動きがあると加速する&面白そうな企業のご紹介でした。
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