海外メディアengadgetは、2016年9月12日の記事において、トヨタが開発したカーシミュレーターを紹介した。
トヨタは、アメリカ・サンフランシスコで9月12日から14日まで開催されているテクノロジーイベント「Techcrunch Disrupt」で、新車種Prius Primeを使ったVRカーシミュレーターを発表した。
同カーシミュレーターは、イベント会場に置かれたPrius Primeに乗り込み、運転席でHTC社のVIVEとVIVEコントローラーを使って体験することができる。
同カーシミュレーターに乗ると、単にバーチャルな走行が可能なだけではなく、このシミュレーターのために開発されたVRコンテンツ「The Impossible Quest」を体験することができる。
VIVEを装着した後「The Impossible Quest」が始まると、Prius Primeに乗っているユーザーは、複数のクルマとカーチェイスを繰り広げることになる。
ユーザーの隣の席にはアタッシュケースを持った同乗者がいて、追いかけてくるクルマをかわして、無事同乗者を目的地まで送り届ければミッションクリアとなる。
同乗者はPrius Primeの新機能を熟知していて、カーチェイスのあいだに、そうした新機能をユーザーに教えてくれる。
ミッション遂行中にVRヘッドセットから見える光景は、VR描画アプリ「Tilt Brush」をカスタマイズしたもので描かれており、描かれた光景は映画「トロン」や「ブレードランナー」でコンセプトアートを担当したSyd Meadがデザインしている。
さらに同シミュレーターは見えている光景に合わせて座席が振動したり、風が吹き込んだりする。
同カーシミュレーターが「4D VR」と説明されるのは、この座席が振動するといった機能がちょうど映画館で体験できる「MX4D」を真似ているからである。
なお、以上のような「VR 4Dカーシミュレーター」が一般のトヨタ自動車販売店に設置される予定は今のところはない。
参照元URL:https://www.engadget.com/2016/09/12/take-the-newest-prius-for-a-virtual-spin/
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