海外メディア「CNET」が中国にある薬物更生施設で中毒依存解消のためにVR技術を活用していると新たに報じました。
今回、「CNET」の報告によると、この新しいシステムは眼の動き、身体の熱と心拍数を把握して中毒者の動きを監視することができるようです。
VRで薬物依存者のウソを見抜く!中国で実験導入!
中国のある薬物リハビリセンターでは、薬物依存が治っていないにも関わらず、
「治った」
と誤魔化す患者のウソを見抜くためにVR技術の導入を進めています。
TheSouth China MorningPostによると、上海で行っている実験プログラムではリハビリ施設にいる中毒者が
まだドラッグを欲しているか
違法薬物が使えることに興奮する反応を見せるか
といったことをVRを使用してテストしています。
人々が薬物をシェアしているVR映像をみて、その場面に留まり続ける人がいれば、その人はまだ薬物依存残っている可能性が高いということになります。
VRで薬物に対するマイナスイメージも植え付ける
ウソを見抜く他にも、VRで薬物によってダメージを受けた他の薬物中毒者の惨状を見せ、薬物のマイナスイメージを植え付けるということも進めているそうです。
ちゃんと視聴しているかのチェックもできる
被験者がちゃんとVRテスト視聴しているかどうかをVRヘッドセットをはじめとする各種デバイスでチェックしています。
VRヘッドセットは眼球の動きを追跡し、その他のデバイスで体温と心拍数の上昇を確認し、中毒者がテストでウソをついていないかどうかをスタッフがチェックできるようになっています。
学会で承認されれば他の薬物更生施設にも導入予定!
今回の薬物依存に対するVRシステムは中毒者がウソをつきリハビリ施設から出て、またドラッグ依存になることを防ぐために設計されています。
すでに上海のいくつかのリハビリ施設でこのVRシステムは使われ始めており、今後4月の学会で承認されると他の施設にも使用が拡大する可能性があると中国の地元メディアは報告しています。
結果が有意義なものであれば、政府はこのプログラムを標準化するだろうと報じています。
まとめ
今回のプログラムの面白いところは、VRで直接、治療を試みるのではなく他の技術も使うことで、中毒者がウソをついていないか調べるところではないでしょうか。
このことで、他の治療方法を試すことに繋がることになるでしょうし、今までウソをついて治せなかった人も完全に治療するまでリハビリできることになるでしょう。
VRの技術が様々な問題解決や今まで治しにくかった中毒や依存症の解決に繋がっていくことに期待できますね。
さらに、VRとすでにある他のアクセサリなどを組み合わせて新しいテクノロジーが生まれるのも楽しみですね。
参考サイト:CNET
VR店長
こちら↓↓の記事も注目!
ARで心拍数を計測!特別なセンサーなしでスマホで心拍計測できるアプリ登場!
2018-07-29
VRInside
軍隊用VR訓練システムを中国が開発!
2018-07-15
VRInside
Copyright ©2018 VR Inside All Rights Reserved.