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アメリカでは、VRシミュレーションを使って教師が生徒との面談で心の病を見抜く訓練をしている


海外メディアAuburn Journalは、VRシミュレーションを使って教師が生徒の心の病を見抜く訓練をしている事例を紹介した。


教師と生徒のVR面談画像


VRシミュレーションを使った「心の病」の兆候を見抜く訓練


教師の仕事には、学習科目の知識を教えることは当然として、生徒が健康に学校生活を送れるようにメンタルケアを行うことも含まれている。ただ、生徒のメンタルケアは、専門カウンセラーではない教師にとって、学習科目を教える以上に困難な仕事であることは想像に難くない。


アメリカでは、こうした教師の生徒に対するメンタルケアをVRシミュレーションを使って訓練することが試みられている。具体的には、教師がVRヘッドセットを装着して、バーチャルな生徒との面談を体験して、生徒の心の病の兆候を見つける訓練をするのだ(トップ画像参照)。


バーチャルな面談が体験できるVRシミュレーター「At-Risk For PK-12 Educators」には、欠席が多かったり、薬物を使用していたり、さらにはいじめられていたりといった問題を抱えている生徒が登場する。教師は、バーチャルな面談における生徒の言葉遣いやボディ・ランゲージから、生徒が話したがらない心の問題や病の兆候を発見していく。


また、教師が生徒に対して間違った話し方をすると、バーチャル・アシスタントが問題を指摘し、適切な話しかけ方を提案する。


以上のようなVR面談は、小学生、中学生、高校生がそれぞれ登場する3つのバージョンが開発されている(トップ画像は高校生が登場しているもの)。


小学生が登場するVR面談

小学生が登場するVR面談


同シミュレーターを開発したKognitoのシニア・ヴァイス・プレジデントであるJennifer Spiegler女史によると、同シミュレーターで訓練した教師が実際の面談で心の病の兆候を見つけた生徒のうち、実に70%が心療内科等で治療を受けるようになった、とのこと。同シミュレーターによる訓練は、現実の心の病に発見に役立っているようだ。


教育に生かされるVR・AR


教育現場においてもVR・ARの導入が進んでいる。その多くがVR・ARを活用した教材である。


Amazon Odyssey



「Amazon Odyssey」の舞台となるのはアマゾン川流域に広がる「アマゾン盆地」だ。ここには地球上の動植物の10%が生息していると言われ、その他にもほとんど存在が知られていない新種の生物など、未だ多くの謎につつまれている地球上の秘境の一つだ。


プレイヤーはバーチャル空間に再現されたアマゾン盆地で、川下りなどの様々なコンテンツを体験することができる。コンテンツのプレイを通してアマゾンの生態系について知ることができるので、特に教育で活用できるコンテンツとなっている。


「Amazon Odyssey」は現在のところHTC Viveに対応しており、Viveportにてダウンロード可能。価格は9.99ドル(約1,100円)。


Timelooper



第二次世界大戦の「ロンドン大空襲」のような歴史上の出来事を、まるで「今、ここで」で起こっているかのように体験することはできないだろうか。VRテクノロジーを使えば、できるのではないだろうか。こうした発想のもとに開発・リリースされたモバイルVRアプリが「Timelooper」である。


同アプリはロンドン大空襲のほかには、1666年に起こった当時のロンドンの家屋の86%が消失したと言われている「ロンドン大火」、さらにはロンドンだけではなくニューヨークの歴史も再現している。ニューヨークを舞台としたコンテンツには、1919年のアメリカ移民局があったエリス島での移民の生活をテーマとしたものがある。


同アプリを開発する根幹となる「VRによって歴史的出来事をリアルに体験する」というアイデアは、歴史教育に非常に有効だろう。「体験」した歴史的出来事は、単なる暗記すべき知識ではなく自らが参加したイベントして心に刻まれることだろう。


AR TOUR ~OCEAN~


ARアプリ「AR TOUR ~OCEAN~」使用イメージ

図)アプリ利用イメージ


「AR TOUR 〜OCEAN〜」は、スマートフォンを通じて現実の世界に実物大のリアルな3DCGの魚類を出現させるモバイルARアプリだ。


アプリ中に登場する魚類は、株式会社学研プラスが発刊する書籍「学研の図鑑Live」シリーズでも使用されている専門家監修のもとに作られた精巧な3DCGとなっている。


登場するのは十数メートルにも及ぶ巨大なジンベイザメや、手のひらサイズのタツノオトシゴまで計8種類の魚類が登場する。魚の形や大きさに加え、動きまで再現しており、子供たちの興味や関心を高め、2Dの画像や図鑑では味わうことのできない学びの場を提供するアプリとなっている。


VR・AR教材は、導入に要するコストの問題からまだあまり普及していないが、VR・ARが普及するに伴って当たり前のものになっていくのではなかろうか。


ソース:Auburn Journal

http://www.auburnjournal.com/article/11/21/17/vr-gaming-helps-educators


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