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任天堂アメリカ・プレジデント発言「VRはまだ楽しいソーシャル体験とはなっていない」


海外メディアEngadgetは、任天堂アメリカ・プレジデントReggie Fils-Aime氏に独占インタビューを行い、VRに関して質問した。



「ハイテク企業」任天堂とVR


同メディアが行ったインタビューでは、主としてNintendo Seitchのことが話題となった。そして、同デバイスに関するインタビューではもはや定番となっている質問が繰り返された。その質問とは、「任天堂はいつVRに対応するのか」というものである。


同氏は、この質問に対して、以下のように答えた。


ニンテンドー64は、コントローラーにジョイスティックを標準実装した最初のコンシューマーゲーム機でした。DSは、タッチスクリーンをコンシューマー市場に投入した最初のゲーム機でした。


わが社はつねに最先端テクノロジーを追いかけてきたのです。しかし、わが社としては、テクノロジーには楽しさが必要なのです。


…わが社は、任天堂製のゲーム機によって、プレイヤーがソーシャルな体験をできることを望んでいるのです。


モーション・トラッキングは、Wiiリモコンが登場して「Wii Sports」がプレイされるようになるまでは、あまり知られていない言葉した。


楽しく、ソーシャルで、かつ市場として見込みのあるかどうか、ということがわが社の経営判断における理念です。


わが社は、ニンテンドー 3DSではじめてコンシューマー・ゲーム市場にARを投入しました。わが社がARを投入したのは、ARが楽しくソーシャルだったからです。


繰り返し言いますが、わが社はVRの業界標準を追いかけ続けています。わが社がVR市場に参入しないのは、VR体験がまだ楽しくソーシャルとはなっていないからです。


同氏の発言では、同社の過去のゲーム機が次々と言及されている。それらのゲーム機に実装されている機能は、改めて振り返ると、当時の最先端技術であったことがわかる。それゆえ、同社が技術的に後れをとるようなことなど考えにくいので、同社が技術的にはVRゲームを開発可能だとみて間違いないだろう。


過去の任天堂ゲームとVR・ARの関係


Fils-Aime氏のインタビューで言及されているように、同社の過去のゲーム機のなかには現在のVR・ARトレンドにつながる技術を実装したものもある。以下のVR・ARと関係があると考えられる同社ゲーム機を紹介する。


そもそもの始まり「バーチャルボーイ」



任天堂とVRの関係のはじまりは、「VR元年」のはるか以前にさかのぼることができる。


1995年、同社はグラス型VRゲーム機「バーチャルボーイ」をリリースした。今日のVRヘッドセットと形状的な類似を認めることができる同ゲーム機は、立体視によるゲームプレイに対応していた。


しかし、同ゲーム機のグラフィック性能は解像度が384 x 224、またフルカラー表示ではなく32段階のモノクロで表現していた。


以上のようなユーザーを満足させるには不十分なグラフィック性能が影響してか、同ゲーム機は商業的には成功することなく忘れ去られることになった。


モーション・トラッキングのさきがけ「Wii リモコン」



Wiiリモコンとは、2006年12月に発売されたWiiの標準コントローラである。Wii本体セットやに1つ同梱されている他、単体販売もされていたが、2010年11月11日以降の本体セットの同梱コントローラおよび単体発売は後継のWiiリモコンプラスに置き換わっている。


従来のゲーム機で多く採用されていた、両手で包むように持つ横長のコントローラとは異なり、片手で持てる縦長のデザインである。こうしたデザインを採用したのは、直感的なビデオゲームの遊び方を実現するためだった。これまでのボタン操作に替わり、コントローラそのものを実際に動かすことでのゲーム操作を実現した。コントローラを様々なものに見立てて動かすことは、従来のボタン操作より見た目にも分かりやすく、直感的な操作感覚をもたらした。


同コントローラーの技術および設計思想は、今日のVIVEコントローラーやOculus Touchにも通じるところがある。


ARカードを活用したニンテンドー 3DS「ARゲームズ」



2011年2月から発売されたニンテンドー3DSでは、ARカードを使ってARゲームをプレイできる「ARゲームズ」というコンテンツがあった。


同コンテンツは、同ゲーム機に実装されたカメラからARカードを認識するとARオブジェクトが表示される、という今後主流になると思われる空間認識が可能なモバイルARより一世代前のAR体験である。


同コンテンツでプレイできたゲームとして、「マトあて」「タマつき」「キャラさつえい」等があった。


もっとも、同社のARゲームと言えば、本メディアでも再三報じている「ポケモンGO」であることは言うまでもない。


任天堂は、リアルな世界から遮断されてしまうVR体験をまだ「楽しいソーシャル体験」だとは考えていないようだ。逆に言えば、VRゲームに比べて発展が遅れているVRソーシャル・コンテンツが充実してくれば、任天堂はその重い腰をあげてVR市場に参入するかも知れない。


ソース:Engadget

https://www.engadget.com/2017/11/03/nintendo-reggie-fils-aime-the-first-year-of-switch/


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