合同会社toraruは、遠隔地での出現(VR/テレイグジスタンス機能)を可能とする新しいウェアラブルデバイス『BETSUJIN』を発表した。
テレイグジスタンス実現のウェアラブル機器『BETSUJIN』誕生
『BETSUJIN』は、頭部に装着することにより別人になれる新VR・テレイグジスタンス簡易実現のウェアラブル機器だということだ。
toraru社のクラウドソーシング型現地体験共有サービス『GENCHI』の依頼・請負のマッチング機能を組み合わせることで、装着してもらえる請負人を調達すれば、依頼人に成り替わってもらうことが可能だということだ。
toraru社は、『GENCHI』のサービスを有効に活用するハードウェアの一つと位置付けているという。
装着者の視界は確保されているので、装着者も通常の歩行等が可能だという。
『BETSUJIN』の活用開始時期やサービス開始の詳細については未発表だが、ユニークな取り組みであることは間違いない。
今後の情報発信やサービスの発展が期待される。
ウェアラブル機器『BETSUJIN』紹介動画
遠隔人間操作サービス GENCHI 概要
(以下、過去の合同会社toraruのプレスリリースより引用)
(1) 現地に行きたいが行けないという依頼元(発注先)はマッチングサイトであるGENCHI Webサイトで現地に行く仕事の依頼を出すことができる。
撮影や中継の仕事が可能な依頼先(受注先)は、GENCHI Webサイトで請負可能な案件を検索し、見積や受注希望を出すことができる。
(2)双方の希望がマッチすれば、発注情報が依頼先(受注先)のGENCHI アプリ内に設定される。
(3)指定した日時になれば、スマートフォン内のアプリがカメラ映像の動画配信を行う。
依頼元はPCや繋いだテレビで中継者とコミュニケーションをとりながら、現地での体験ができる。
テレイグジスタンスとは
テレイグジスタンス(Telexistence)とは、遠隔臨場感、遠隔存在感などと訳されるが、バーチャルリアリティの一分野で工学博士の舘暲教授によって1984年に初めて紹介された。
(以下、Tachi_Lab.[http://tachilab.org]より引用)
テレイグジスタンス (telexistence) とは、人間が、自分自身が現存する場所とは異なった場所に実質的に存在し、その場所で自在に行動するという人間の存在拡張の概念であり、また、それを可能とするための技術体系です。
合同会社 toraru について
人が違いを超えて交流していけるように、新しいコミュニケーションを創る会社で、インターネット付随サービス業として、WEBサービスにタブレット・VR・AR・ロボット・ドローンなどを絡めたサービスを提供している。
世の中にまだないような革新的で人の役に立てるサービスを創り出し、世の中をよりよく変えていきたいと考えているということだ。
会社概要
代表:西口 潤
創業:2016年4月
所在地:〒559-0034 大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビルITM棟 6階
加盟団体:IoT推進コンソーシアム・IoT推進ラボ(先進的モデル事業推進ワーキンググループ)・VentureCommnity
その他:経済産業省認定 IT導入支援事業者
事業内容:
インターネット付随サービス業として、WEBサービスの提供を行う。
展開中のサービス:
<toraru>写真と日本語入力だけでシステム内で最大53言語に変換するSNS連動機能付き多言語情報発信サービス(http://toraru.com)
<genchi>現地にいる人と現地に行きたくても行けない人を繋ぐクラウドソーシング型現地体験共有サービス(https://genchi.net)
参照元:ニュースリリース
過去の「テレイグジスタンス」に関する記事
ロボットをVRで遠隔操作して爆弾を処理する「テレロボティクス」という試み
海外メディアVRScouが、ロボットをVRで遠隔操作して爆弾を処理する試みを紹介したことを報じた記事。
VRとロボット工学が融合した「テレイグジスタンス」テクノロジーとは何か?
オンライン旅行業界の団体WITが、テレイグジスタンスを応用したバーチャル・トリップに関する記事を公開したことを報じた記事。
VRで遠隔操作できるのはロボットだけじゃない!VR遠隔操作まとめ
VRを使った遠隔操作の事例を紹介した記事。
ロンドンを拠点に活動するデザイン、テクノロジー企業であるRoom Oneが、先週ドイツのアーヘンにて開催したEricsson’s Innovtion Dayにてデモ展示を行なったことを報じた記事。
※掲載されているすべての商標、画像については、各所有者に帰属します。
Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.