VRが発展し始め、様々なコンテンツが登場し、医療や建設、不動産などゲームやエンタメ以外の専門的な分野でもその技術が生かされ始めてきています。
スポーツの分野でもVRが利用されているのはご存知でしょうか?
スポーツのVRというと、VRの臨場感を生かした実際にスポーツ観戦をしているような気分になれる観戦コンテンツなどを思い浮かべるかと思います。
今回はそんな見る側のVRではなく、スポーツのトレーニングとしてVRを活用している新しい取り組みをまとめてみました。
モーションキャプチャーを利用したフォーム改善トレーニングが可能な「MySwing」
VRゲームでも使われているリアルタイムなモーションキャプチャー機能を利用してゴルフにおけるスイング時のフォームの改善や癖などを客観的に見たりすることが出来るのが「MySwing」です。
全身の関節部にモーションキャプチャー用の専用デバイスを取り付け、タブレットやPCに接続可能なUSBの専用の受信機で動きを取り込む誰でも扱いやすく簡単なシステム。
こちらは海外では100以上ものプロやアマチュアのゴルフプレイヤーが実際に練習に使用しており、実績もあるデバイスのようです。
また、デバイスは関節部だけでなく、バットなどにもつけられるので様々なスポーツにも代用できるということで、選手よりもコーチ向けのツールとして流行していきそうです。
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体幹トレーニングにもなるというVRフィットネス「ICAROS」
フィットネスクラブなどで採用され、ゲームを遊ぶだけで体も鍛えられるVRのフィットネス筐体が「ICAROS」です。
VRのHMDを装着し、専用のうつ伏せの態勢で乗り込む機械に乗り込み、VR空間内で空を飛ぶゲームのような体験を通じて体幹トレーニングと筋肉トレーニングの両方が出来るといいます。
ゲーム感覚で筋肉が鍛えられるということで若者を中心にブレイクしそうな兆しがありますね!運動不足が気になる人にもおすすめ出来ます。
残念ながら今は設置店舗は非常に少なく、日本でも数台しか置いていないレアな機体となっていますが、是非探して体験してみてはいかがでしょうか?
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楽天も練習に採用!NTTデータが開発したVR練習ツール
並外れた対応力を持つプロ野球選手であっても、ほとんど見たことがないこのレベルの剛速球を痛打するのは、至難の業でさらに初見で剛速球を痛打するのはまず無理だといわれています。
そんな常識を覆すために東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団が2017年シーズンから最新のVR技術を用いたトレーニングシステムを導入しました。
データ通信やシステム構築事業を行うNTTデータが開発したプロ野球選手向けの本格なトレーニングツールでVR空間上に、実際の相手チームの投手のデータを入れ、その速球や球の軌道や速さを見て覚え、実際の試合で何度も相手にしたような感覚で臨めるよいうもの。
イメージトレーニングをさらに具現化したような超イメージトレーニングといった感じですね。
こちらは、選手向けに開発されたものなので、一般公開や公式サイトなどは見つかりませんでした。
ベイスターズが練習に採用した「iCube」は実際の投手の投球をリアルに再現可能!
楽天だけでなく横浜DeNAベイスターズもVRを用いたトレーニングシステムを導入したようです。
横浜DeNAベイスターズが今シーズンから導入したのはアメリカのベンチャー企業「EON Sports(イオンスポーツ)」社が開発した「iCube」というVRのトレーニングシステム。
横浜スタジアムなど国内外の複数球場が導入しているボールの軌道や球速、回転数などを計測するシステム「ボールトラッキングシステム(トラックマン)」に蓄積されたデータと映像を活用して実際の投手の投球をVR上で再現できるというもの。
既に米・メジャーリーグでは「タンパベイ・レイズ」など複数球団が導入されている実績のあるシステムということですが、日本で導入したのはベイスターズが初だそうです。
現在は横浜DeNAベイスターズ以外、セ・パ11球団の82投手のデータが入っていて、選手は「昨年対戦したあの投手の、あの場面の投球」など、具体的に指定して再現することも可能だそうです!
まとめ
いかがだったでしょうか?
VRを使ったトレーニングシステムの一例をまとめてみました。
現在は野球での応用が一番多い印象を受けます。これはおそらく、ボールを見てバットを振るタイミングの感覚をVRでイメージトレーニングできれば、実戦時に活かしやすいためだと思います。
今後は、VR機器の小型化、そして扱いやすさの向上によって野球だけでなく様々な分野でもVRのトレーニングシステムが登場しそうな気がしますね。
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