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Samsung、Gear VRの新機能を発表。GalaxyシリーズのAR戦略も明らかに


Samsungは公式プレスリリースサイトを通じて、Gear VRの新機能とGalaxyシリーズのAR戦略を発表した。



VRコンテンツをより快適に楽しむGear VRの新機能


同社は、2017年10月18日と19日、アメリカ・サンフランシスコで開発者会議「Samsung Developer Conference 2017」(略してSDC2017)を開催していた。同イベントにおいて、同社は今後のVRとARに関するビジネス戦略を発表した。


VRビジネスに関しては、以下のようなGear VRの新機能を発表した。























Samsung VRSamsungがオフィシャルに提供する360°動画チャンネル。航空機に搭乗中でもコンテンツのダウンロードと視聴ができる。
Samsung Internet VRGear VRでの使用に最適化されたVRコンテンツ専用ブラウザ
Samsung PhoneCast VR2Dアプリを3D VRアプリに変換する機能
VRB Foto360°画像共有サービス。360°画像に視覚効果を付加できるほか、360°カメラから撮影した画像のアップロードにも対応。
Samsung Gear VR FrameworkJavaインタフェースを活用したVRコンテンツ開発環境。Gear VRコンテンツのほか、Daydream Viewコンテンツも開発できる。



以上の新機能は、新規なVR体験を提供するわけではないが、VRコンテンツあるいは360°画像/動画をより快適に楽しめるようにするものとなっている。総じて言えば、マイナーチェンジ的な追加機能と言えるだろう。


Bixbyを活用したAR体験


Samsungは、Galaxyシリーズの最新機種「Galaxy S8」「Galaxy S8+」「Galaxy Note8」にGoogleが開発したARプラットフォーム「ARCore」を実装している。こうしたGalaxyシリーズのARCoreサポートは今後も継続しつつ、同社が開発したAI「Bixby」を活用したAR体験を拡大することを提唱している。


Bixbyとは


「Bixby」とはGalaxy 8シリーズから実装されているAIのことである。簡単に言えば、Samsungが独自に開発したSamsung版Siriのようなものである。


同AIは機能的にもSiriと似ている点が多く、音声アシスタント、音声入力、各種アプリの起動と管理等が可能となっている。


同AIの機能のうちARと関係が深いのは、カメラで撮影したモノを認識する機能だ。この機能は「Bixby Vision」と呼ばれ、例えば街で見かけたテレビのような家電製品をカメラで撮影すると、その製品の詳細な情報がスマホ画面に表示される(以下の動画参照)。



同機能とAR体験の接点は、カメラを通じてモノを認識することによって、そのモノに対して適切なAR効果を実行できるようになるところだ。例えば、引用した動画にあるようにテレビを製品情報を認識した後、その詳細情報をAR表示することが可能となるのだ。


もっとも、同機能を使ったARサービスはまだ実装されていないようである。以上の「Bixby VsionによるAR体験」は、今後様々なアプリに導入されるのではないだろうか。


ちなみに、同機能とほぼ類似の機能はGoogleも開発している。それは「Google Lens」だ(以下の動画参照)。



最近のSamsungの動向


以上のVR・ARビジネス戦略のほかに、SamsungはSDC2017において、Gear VRとWindows MRヘッドセット「Odyssey」のあいだに位置づけられるVRヘッドセットを開発中であることを明らかにした。



開発中のVRヘッドセットの名称や外見は不明であるが、仕様としては「Inside-out型トラッキングでかつ6自由度モーションコントローラー」を実装することが明言された。


同VRヘッドセットは、プロダクト・カテゴリーの位置づけおよび実装予定の仕様からOculus社が先日発表したスタンドアロン型VRヘッドセット「Oculus Go」を強く意識していると思われる。


こうした同VRヘッドセットとGear VRはどのような関係になるのだろうか。VRコンテンツを共有するのであれば、Odysseyとコンテンツを共有するより、Gear VRとコンテンツを共有するほうが技術的に難しくないと思われる。


SDC2017における発表によって、Samsungはモバイル型VRヘッドセット「Gear VR」、スタンドアロン型VRヘッドセットと予想される開発中のVRヘッドセット、そしてWindows MRヘッドセット「Odyssey」と異なるプロダクト・カテゴリーのVRヘッドセットを展開することが明らかになった。これら3つのカテゴリーに関して、どの程度のリソースを分配し、またカテゴリー相互の関係をどのように構築していくかが今後の注目点となろう。


ソース:Samsung Mobile Press

http://www.samsungmobilepress.com/stories/unlocking-the-new-reality


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