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TPCastがOculus Riftのワイヤレス化に取り組んでいることを発表


Oculus Rift

HTC ViveだけでなくOculus Riftもワイヤレス化


Oculus Connect 4ではOculusから新たなVRヘッドセットや既存ソフトウェアのアップデートといったニュースが発表されたが、Riftユーザに関係のある技術を開発している企業はOculusの他にもある。既に中国でHTC Vive用のワイヤレスアダプタを販売するTPCastは、Oculus Rift用のワイヤレスアダプタ開発に取り組んでいることを発表した。


HTC Viveのワイヤレスアダプタで高い映像品質と低遅延を実現しているTPCastなので、Oculus Riftでも同様に質の高い製品を発売してくれることを期待できそうだ。


ワイヤレスVRへの取り組み


TPCast

HTC Viveに接続されたTPCastワイヤレスアダプタ


ハイエンドVRの宿命となっている、パソコンとの有線接続。Oculus RiftやHTC Viveだけでなく、高解像度で高フレームレートのVR映像をヘッドセットに送信する必要のあるPCベースのVRヘッドセットは一般にパソコンとヘッドセット本体をHDMIケーブルで結ばなくてはならない。


座ったまま視聴するVR映像ではケーブルが問題になることも少ないが、ルームスケールVRではユーザが躓いてしまう危険もある厄介な存在だ。


コンピュータを持ち運ぶ


特別な技術無しにケーブルの問題を解決する方法としては、処理を行うコンピュータそのものを持ち運べるようにするという方法がある。


据え置きのパソコンとVRヘッドセットを接続するからケーブルが邪魔になるのであって、バックパック型PCにすればケーブルに煩わされることはない。力技ではあるが、多くのロケーションベースVR体験が可能な施設で取り入れられている方法でもある。


すぐにでも実行できるのが最大の長所だ。一方で、バックパック型PCの価格が高いことや本当にワイヤレス化しているわけではないことが難点として挙げられる。


モバイルVRヘッドセットや独立型のVRヘッドセットでも処理部をユーザが身につけることになるため、この方法の進化系がスタンドアロンVRと言えるかもしれない。


ワイヤレスアダプタを使う


コンピュータをユーザが運ぶのではなく、VRヘッドセットとの接続を無線化してしまうのがTPCastのワイヤレスアダプタだ。ヘッドセットを縛るケーブルがなくなることでVR体験中のユーザが自由に動き回ることを可能にするアクセサリであり、アダプタは外付けなので既存のVRヘッドセットをそのまま使うことができる。


複数の企業がVRヘッドセットのワイヤレス化に取り組んでいるが、価格が高めなことが難点だろうか。TPCastのHTC Vive用ワイヤレスアダプタは299ドル(3.4万円)で、Vive本体と合わせて買うとVive単品の場合に比べて総額が約1.5倍になってしまう。


また、使用場所の電波状況などの要因によってはVR映像の品質が低下したり、遅延が発生したりといったことも考えられる。レイテンシは抑えたとされているが、有線接続に比べて無線接続が不安定であることは否めない。


ヘッドセットに無線機能を内蔵する


未来のハイエンドVRヘッドセットではパソコンとの無線接続が標準となる可能性もあるが、現在のところその機能を内蔵したVRヘッドセットは発売されていない。ヘッドセットを開発するメーカーは無線化よりも独立型のデバイスに注力しているようだ。


無線化のために高価なパーツを内蔵することでデバイスの価格が高くなってしまい、消費者が手を出しにくくなることが考えられるのが理由だろうか。


TPCastのワイヤレスアダプタ


TPCastのワイヤレスアダプタ

TPCastのワイヤレスアダプタ


アダプタの実力


現在一部の国で販売されているTPcastのワイヤレスアダプタはHTC Vive専用だが、同社によればワイヤレスで転送されるVR映像は「標準の有線接続と同等の高い品質を維持している」という。


具体的には、90fpsの2K映像を2ミリ秒以下の遅延で送信することができるという。1フレームが勝敗を決めるようなゲームでは使えないが、一般的なゲームやVR映像の視聴には影響がないレベルの遅延だ。ユーザによっては、無線化の影響に気付かないかもしれない。


VRヘッドセットとパソコンを繋ぐケーブルがなくなるため、ヘッドセットを動かす電力はアダプタに付属するバッテリーから供給される。このバッテリーは5時間分の電力供給が可能だという。


プロフェッショナルにも


ケーブルを気にせずにVR体験ができるのは一般のVRユーザにとっても魅力だが、TPCastが製品のターゲットとして考えているのは消費者だけではないようだ。


Oculus RiftやHTC Viveといった消費者向けのVRヘッドセットは、製造業や建設業の現場でも広く使われるようになりつつある。TPCastのワイヤレスアダプタを使うことでこうした業界のデベロッパーがケーブルから自由になり、より革新的なコンテンツを作ることができるという。


発売時期


TPCastは、2017年第4四半期の終わりまでにOculus Rift用ワイヤレスアダプタの出荷を目指すという。


 


HTC Vive用のワイヤレスソリューションとしてはTPCastの他にDisplayLinkも存在するが、Oculus Riftのワイヤレス化は遅れている。本体価格の安さもあってVRヘッドセットとしてRiftを採用している企業は多いので、発売されればそうした企業を中心にワイヤレスアダプタの導入が進みそうだ。


 


参照元サイト:Business Wire

参照元サイト:VR Room


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