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Intel、Daydream ViewがワイヤレスでSteamVRに対応できることをデモンストレーション


Daydream ViewとVive Tracker

Vive Tracker搭載Daydream View


ハイエンドVRを自宅で楽しむためには、GPU性能の優れたパソコンとHTC ViveやOculus RiftといったPCベースのヘッドセットを用意する方法がある。


だが、こうしたPCベースのヘッドセットは依然として価格が高い。比較的低価格なOculus Riftでも、非セール時ならばコントローラーを含めて63,800円が必要となる。VRゲームに適したPCも価格が高いため、PCベースVRの環境を整えるにはある程度の出費を覚悟しなければならない。


Intelは、この価格面のハードルの高さを解決してくれるかもしれない技術を開発している。GoogleのDaydreamヘッドセットにHTC Vive用アクセサリであるVive Trackerを取り付け、SteamVRが利用できることを示したのだ。


SteamVRをモバイルVRヘッドセット


Zeiss VR One Plus

ZeissのモバイルVRヘッドセットVR One Plus


PCのVRゲーム用プラットフォームとしてメジャーな存在であるSteamVR。HTC ViveやOculus RiftといったPCベースのヘッドセットを使うことでSteamで配信されているVRゲームをプレイできるが、上述の通りコストが大きくなってしまうのが難点だ。


そのコストを少しでも抑えるための方法として考えられているのが、モバイルVRヘッドセットをPCと接続してSteamVRのゲームを動作させる方法である。


Zeiss VR One Connect


このアイデアに基づく製品としては、ドイツのカール・ツァイスが先日発表したZeiss VR One Connectがある。同社が既に販売しているモバイルVRヘッドセットZeiss VR One Plusをパソコンと接続し、SteamVRに対応するVRヘッドセットとして使用するためのキットだという。


このキットにはBluetoothコントローラーも含まれているというが、パソコンとの接続は一般的なPCベースのヘッドセットと同様に有線になってしまうようだ。また、ヘッドセットそのものがモバイルVRデバイスとしてのトラッキング能力しか持たないためルームスケールVRには対応しない。


VRヘッドセットZeiss VR One Plus自体は国内でも15,000円程度で購入できるが、Zeiss VR One Connectは発売日・価格ともに未定となっている。


Intelの取り組み


Intelは、GoogleのモバイルVRヘッドセットDaydream Viewを使ってSteamVRを動作させられることを示した。しかも、パソコンとの有線接続が必要になるZeiss VR One Connectと違ってケーブルレスでパソコンからDaydreamヘッドセットへとコンテンツを転送できるようだ。


さらに、Android Headlinesが公開した画像を見るとDaydram ViewにはVive Trackerが取り付けられている。Vive Trackerは取り付けたもののトラッキングを可能にするViveの周辺機器なので、この改造によってルームスケールでDaydream Viewをトラッキングすることができるようになるはずだ。この点も、Zeiss VR One Connectとの違いとなる。


ハイエンドVR普及への助けとなる?


Viveコントローラーを併用

Viveコントローラーを併用することもできる


Intelがデモンストレーションを行った方法の場合、ヘッドセットのトラッキングにはViveのベースステーションを用いている。そのため、Viveのハンドトラッキングコントローラーをそのまま使用することもできるようだ。


高価なヘッドセット不要


この方法の最大のメリットは、高価なVRヘッドセット本体が不要になることだ。SteamVRゲームを動作させるために高性能なパソコンが必要な点は変わらないが、HTC ViveやOculus RiftといったPCベースのヘッドセットの代わりにDaydream Viewを使用できればシステムの総額は抑えられる。


特にDaydreamでVRを体験してPCベースVRに興味を持ったユーザの場合、既存のヘッドセットを利用することで小さな出費でPCベースのVRを始められる。


ワイヤレスなので、この点ではVive本体をそのまま使う場合よりも快適かもしれない。


周辺機器が必要


ただ、Daydream ViewにはHTCのViveコントローラーやOculusのTouchのようなハンドトラッキングコントローラーが存在せず、外部に設置するベースステーションもない。


コントローラー、Vive Tracker、ベースステーションを個別に揃えることを考えると、ViveかRiftのパッケージを購入する方が簡単かもしれない。


処理能力の不安


こうしたモバイルVRヘッドセットでPC用のVRアプリを動作させるシステムに共通する問題として、ハードが持つ処理能力の限界もある。主な処理をパソコン側で行うとしても、スマートフォンの処理能力がボトルネックとなるだろう。


高度な処理が必要なアクションゲームをするには、力不足となる可能性が高い。


 


現時点では技術デモでしかないが、将来的には「Daydream ViewをSteamVR対応にするキット」が発売されるのだろうか。モバイルVRヘッドセットでPCベースのVRアプリが安定して動作させられるようになれば、モバイルVRとハイエンドVRのギャップを埋める存在として利用されるようになることも考えられる。


トラッキングシステムを用意しなければならないのが欠点だが、HTCのVive Focusや各社のWindows Mixed Realityヘッドセットではインサイドアウトのトラッキングが採用されており、ベースステーションが不要だ。インサイドアウト方式が普及すれば、モバイルVRとPCベースVRの境目を埋めるのは簡単になっていくのかもしれない。


 


参照元サイト名:Android Headlines

URL:https://www.androidheadlines.com/2017/09/intel-demos-steamvr-streamed-daydream-hmd.html


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