Insta360は4K360°動画の撮影が可能となるビデオカメラ、「Insta 360 One」をリリースした。
Insta360は360カメラの製造開発を手がける会社で、8月中旬に新しい360カメラをリリースすることを示唆する動画を公開し、話題となっていた。
今回リリースされたOneは4Kという高精細度の画質も特徴的だが、なにより注目するべきは「FreeCapture technology」が搭載されている点だ。
この機能によって一度撮った360°動画を、後からiPhoneで自在に視点を動かしながら視聴することができるようになるのだという。
「Insta360 One」の機能と特徴を紹介!
8月中旬にアップされていた予告動画
Insta360は2014年に設立されたロサンゼルスのスタートアップで、これまでにAndroid対応の「Insta360 Air」やプロ向けのオールインワン8K 360°カメラ「Insta360 Pro」をリリースしている企業だ。
8月中旬に公開された上記の動画では、小型のカメラを持った人がカメラ撮影をしている光景が収められていた。しかし動画を見てもカメラが手で隠れるほど小型であることや、オールインワン方式のカメラであるといったこと以外詳細はほとんど明らかになっておらず、発売に向けて期待感が高まっていた。
動画では「August 28」というキャプションが映し出されていたが、万を持して登場したのが「Insta 360 One」だったというわけだ。
iPhoneをビューワーに見立てて4k360°動画を視聴可能!
Insta 360 Oneは360°動画は4K、写真は24メガピクセル(6912×3456ピクセル)の解像度で撮影可能なカメラ。スマートフォン上部に取り付けて使用する事が可能。現在はiPhoneにのみ対応済み。
スタンドアロンでのコントトール、Bluetoothを経由したリモートコントロール、スマホの充電ポートへの接続を介したコントロールという3つの操作モードが搭載されており、状況によって最適なモードを選択できる。
最大の特徴である「FreeCapture technology」は、元となる360°動画から気に入ったシーンを選び出し、1080pの固定フレーム動画として変換できるというもの。つまり、iPhoneで動画を確認できるようにするのだ。
まずユーザーは動画を撮影した後、OneをiPhoneに取り付け、動画をiPhoneで確認する。この時iPhoneに内蔵されているジャイロスコープを利用することで、iPhoneのディスプレイをビューファインダーとして、普段スマホで動画を取っているのと同じ仕草で、オリジナルの360°動画を自由視点を取りつつ閲覧することが出来るようになる。
言い換えるとInsta 360 Oneのユーザーは、過去に撮影したフィルムでありながら、そこに現在まるで居合わせているかのような感覚をもてるというわけだ。
『マトリックス』のようなバレットタイム撮影が可能!
この機能はジャーナリストからアウトドアの探検家に至るまで、あらゆる人間が、まるで自分自身がカメラクルーであるかのような仕方で振る舞えるようにする。
「Insta 360 One」は新しいバレットタイムモードを可能にする、6軸イメージスタビライゼーションを搭載している。
たとえばユーザーは自撮り棒を使うだけで、最大240fpsのスローモーション動画を撮影することができるようになる。一応カメラの最大撮影速度は120fpsなのだが、アプリを導入すれば240fpsでの撮影も可能となるということだ。
自撮り棒は動画には入らない。したがってこのように撮影された360°のスローモーション動画は、ウォシャウスキー姉妹が撮影した映画『マトリックス』のような映像を手軽に取れるようになる。
日本での販売価格は4万2999円
Insta 360 Oneの特長である「FreeCapture technology」はスマートフォンさえあれば誰もが360°動画のクリエイターにチャレンジすることを可能にする。
この点で画期的であるし、また撮影した動画をiPhoneをビューワーとして扱えるようにするというアイデアも画期的だ。
注目のInsta 360 Oneだが、価格は300ドルほどで日本では4万2999円で発売されている。
興味がある方はInsta360の公式サイトを覗いてみてほしい。
参考URL:
Insta360
https://www.insta360.com/?inspm=77c1c2.577ad5.0.0
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