夏といえば、海やプールなど水のある涼しいところにでかけたいもの。
とりわけ、SNSへの写真投稿が流行っている今、コミュニケーションで盛り上がるために行っておきたい…という人もいるだろう。
しかし、ただでさえ暑い夏は服が薄着になる。
ましてや、海やプールといえば水着!
当然、体のラインが気になるところだ。
そこでこの記事では、ARを使ったダイエットアプリについてご紹介したい。
屋内型のVRダイエットに対して屋外型のARダイエット
VRとフィットネスを組み合わせたマシン「ICAROS」 や、巨大スクリーンの前でサイクリングをするという「THE TRIP」など、VR×ダイエットという組み合わせが今年に入って話題だ。
一方、AR×「ダイエット」という組み合わせはなかなか聞かない。
しかし実は、AR×ダイエットという組み合わせは、以前から存在している!
VRの場合、体験者をVR世界の中に没入させなければならないという点で、どうしても大掛かりな機材が必要。
このため、VR×ダイエットは屋内向けのものとして作られている。
一方、AR×ダイエットというのは、出かけるついでに携帯して使える…という、屋外用途を前提としたものが多い。
あの「ポケモンGO」だってAR×ダイエット!?
2016年に社会現象となったARゲーム「ポケモンGO」もまた、AR×ダイエットの一例といえる。
「ポケモンGO」はポケモンをつかめるために様々なところを歩くことになる。
このため、「一日最低●時間プレイする」と決めてプレイすれば、立派なダイエットになるのだ。
残念なことに「ポケモンGO」アプリ単体では消費カロリーを見ることができないが、Apple Watchと連携したり、移動距離と消費カロリーを計測する別のアプリを使ったりすることで運動の管理が可能。
これまでゲームとしてしか「ポケモンGO」を見てなかった…という人は、ダイエットツールとして見直してみる…というのも手だ。
ちょうど、アップデートによって伝説のポケモンも出現しだしているし…!
ランニングを娯楽に変える「Zombies, Run!」
筆者も含めて運動が苦手…という人がハードルとして感じているのは「楽しくないこと」と「辛い」ということ。
この2つを位置情報と音声、そして「ゾンビもの」という設定の力で払しょくしようというのが「Zombies, Run!」だ。
「Zombies, Run!」は、ランニング時に、音声や警告音を使ってゾンビが出現したというシチュエーションを再現してくれる。
普段のランニングがゾンビ映画的なシチュエーションになってくれるので、ただランニングするだけなんておもしろくない…というように、運動の楽しさを感じづらい人でも楽しくランニングが可能だ。
また、ランニング中アイテムをゲットし、それを使って街を作っていくという育成要素があるため、三日坊主になることを防いでくれる。
何よりいいのが、ゾンビという恐怖に煽られる点。
フツーにランニングしていると、ちょっと辛くなっただけで「辛くなったから歩くか!」というサボりがカンタンにできてしまう。
しかし、実際にゾンビに追いかけられているとしたら…と想像することで、そうした「自分への甘え」をカットすることが可能なのだ!
とはいえもちろん、本当に辛くて倒れそう…という時に無理してしまうと、ダイエットどころか体に悪い。
体調が悪化した…という場合はアプリを落として休憩するようにしよう。
ランニングした場所を征服!「Run An Empire」
「Zombies, Run!」よりもさらにゲーム的なシステムを持っているのが「Run An Empire」というiOSアプリ。
ランニングした場所を自分の領土として制圧できるというシステム。
もちろん、複数のプレイヤーがひとつの地図上でランニングするため、領土の取り合いとなる。
いわばスマホゲームの「ゲーム・オブ・ウォー」や「モバイルストライク」的なことを、ランニングでやろうというもの。
他プレイヤーとの対戦は非常に熱くなるため、これまでよりもランニングに熱中できそうだ。
その一方、熱くなりすぎて自分の限界以上に走ってしまわないよう注意も必要といえる。
なお、残念ながらこのアプリは、イギリスのApp Storeからしかダウンロードできず、日本ではサービス展開されていない。
「ポケモンGO」のヒットを見ても、日本でのARゲームの受けは悪くないハズ。
是非日本でもリリースしてほしいアプリだ。
AR×ダイエットの普及はキャラクターがカギ!?
AR×ダイエットのアプリをダイエットに活用するという観点からすると、屋外で使えるという利点を活かして、通学や通勤時に「歩く」ルートを組み込み、そこでAR×ダイエットアプリを用いる…という使い方が自然に使えてよさそうだ。
一方、ビジネス的観点からすると、AR×ダイエットは、VR×ダイエットのように「わざわざ時間を割く必要がある」というものではないため、使ってもらいやすい…という点に勝機がありそう。
日本で成功させるためにはキャラクターによる訴求力が重要になってくるので、認知度の高いキャラクターを使ってAR×ダイエットアプリをリリースすると、成功の可能性があるのではないだろうか。
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