US版PlayStationブログで、「League of War: VR Arena」のリリースが発表された。
人気モバイル戦略ゲームがPSVRタイトルに
「League of War」とは、戦車やヘリコプターのような現代の兵器が登場するモバイル戦略ゲームだ。このゲームが「League of War: VR Arena」という名前でPSVRに移植されることがわかった。
同ゲームには、シングルプレイのために用意されたキャンペーンモードと他のプレイヤーと対戦するアーケードモードがある。どちらのゲームモードでも、プレイヤーは自軍のコマをバトルフィールドに配置して戦うことになる。
同ゲームのルールは、比較的単純である。プレイヤーが操作できるのは、ランダムに選ばれる4種類の軍団に所属する12個のコマだ。それぞれのコマには、バトルフィールドに配置するために消費するエネルギー値が設定されていて、強力なコマほど高いエネルギー値となっている。これらのコマを配置して、敵プレイヤーの軍団を迎撃するのだ。
ルールは単純だが、実際のゲームプレイでは刻一刻と変わる複雑な戦況に合わせて判断をくだす必要がある。例えば、攻撃力の大きい敵コマが自陣に来たら、迎え撃つこともできるし、おとりのコマを近づけることもできる。あるいは防御を重視する布陣を敷いたり、相手陣営に切り込む攻撃重視のコマ編成をすることもできる。
同ゲームの特徴を簡潔に表現するならば、「プレイは簡単、マスターは困難」となろうか。まさに将棋やチェスト同じような知能ゲームなのだ。
同ゲームを紹介したUS版PlayStationブログでは、リリース時期を「今年秋」とだけ述べている。おそらくは数ヶ月以内にリリースされるとみられる。
過去に紹介したVR戦略ゲーム
VR戦略ゲームは、VRアクションゲームやVRシューティングゲームに比べて、その数は少ない。しかしながら、そうしたジャンルのVRゲームも本メディアでは紹介してきた。
Korix
「Korix」は、ゲーム・リソースを管理しながらゲーム・フィールド上に砲塔を築いて敵キャラクターの襲来を迎え撃つ、いわゆるタワーディフェンスライクな戦略ゲームだ。
同タイトルのいちばんの特徴は、PSVRタイトルとしては初めて120Hzの描画を実現したことである。「120Hz」とは、ディスプレイのリフレッシュレートを意味している。つまり、1秒間に120回ディスプレイにゲーム・グラフィックを描写しているのだ。
VIVEやOculusRiftのVRコンテンツでは、一般に90Hzが多いのだが、リフレッシュレートが多いほど滑らかに動く感覚が体験できる。
リフレッシュレートが多いことは、さらにいわゆる「VR酔い」が緩和されるとも言われている。それゆえ、同タイトルを比較的長時間プレイしても、気分が悪くなることはおそらくはないだろう。
同タイトルにはシングル・プレイヤーモードとマルチ・プレイヤーモードがあり、マルチ・プレイヤーモードでは協力プレイと対戦プレイの両方が楽しめる。
Cosmic Trip
「Cosmic Trip」は、チェスのようにターンごとにプレイが交替するのではなく、すべてのゲームプレイが同じリアルな時間軸で実行されるRTS(Real Time Strategy)だ。
同ゲームは、当初VIVEのみでリリースされていたが、後にOculus Touchにも対応した。
1960年代のグラグィックになぞられて開発された、風変わりな惑星間のアドベンチャーをテーマとした同ゲームでは、プレイヤーは原住民を守りながら、飛行する小さなロボットの大群を建設、そして命令を下し、敵意をむき出しにするエイリアンから資源を獲得することが求められる。
AirMech® Command
「AirMech® Command」は、神視点で盤上の戦車や戦闘機を操り敵軍を攻めるリアルタイムストラテジー。
建物の裏など気づかない場所で戦闘が始まったりと、平面以上の視野の広さが必要となる。
同ゲームはVIVEとOculusRift&touchに対応している。同ゲームは、世界観から見ると本記事で紹介した「League of War: VR Arena」に近いかもしれない。
戦略ゲームに関しては、VRよりARのほうが技術的に相性が良いようだ。本メディアでは、今後もVR・AR問わずXR戦略ゲームを引き続き紹介していく。
「League of War: VR Arena」のリリースを発表したUS版PlayStationブログ記事
https://blog.us.playstation.com/2017/08/15/league-of-war-vr-arena-explodes-onto-ps-vr-this-fall/
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