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2年足らずで33のVR/AR企業に投資したファンド


Amitt Mahajan

Presence CapitalのAmitt Mahajan


VRやARの技術は今後数年で大きく成長すると言われているため、この分野での成功を夢見る企業が非常に多い。しかし、全ての企業がVRデバイスやARアプリケーションの開発を行うために必要な資金を自前で用意できるわけではない。


野心とアイデアはあるが実行資金は無いというスタートアップにとって、必要不可欠なのが最新技術に積極的な投資を行う投資会社や投資家との協力関係だ。


VR/ARに期待をかける投資企業の一つであるPresence Capitalは20日、この2年足らずで33のVR/AR関連企業への投資を行ったことを発表した。


新しいプラットフォームへの投資


Invasion!

『Invasion!』のBaobab StudiosもPresence Capitalの投資先だ


2015年の12月、Presence Capitalは多くのVR/AR関連企業に対する投資を発表した。


投資先


その投資先にはこれまでに当メディアで製品を紹介してきた企業も多くある。



  • Baobab Studios

    『Invasion!』『Asteroid!』などのVRアニメを制作したスタジオ。

  • Bigscreen

    VR空間にPC用アプリケーションの画面をバーチャルスクリーンで表示し、画面の共有やアバターを使ったコミュニケーションが行えるアプリ『Bigscreen』を開発。

    7月25日に大幅なアップデートが予定されている。

  • Harmonix

    ギターを使ってプレイ可能なVRリズムゲーム『Rock Band VR』を開発。

  • Nomadic

    導入やコンテンツの変更が容易な既存施設向けのVRアーケードを展開する。

    香港のショッピングモールでテストが行われたことはあるが、サービスの開始は2018年を予定している。

  • Meta

    価格の安さを武器にHoloLensのライバルとなり得るARグラス「Meta」「Meta 2」を開発。

    量産に入る段階でトラブルがあったが、予定通りに進めば2017年中に1万台のMeta 2を出荷するとしている。

  • Resolution Games

    Gear VR、Daydream用のVR釣りゲーム『Bait!』を開発。

    Gear VR版は無料(移植されたDaydream版は920円)ということもあり、Gear VRで100万ダウンロードを突破した人気作だ。

  • ・Scope AR(公式サイト

    エンジニアなどの使用を想定したARツールを開発。

    ベテランが現場の職員にARを使って指示を出すといった用途が考えられている。

  • Strivr

    VRを使った没入型トレーニングプラットフォームや、そのトレーニングコンテンツを開発する。

    プロスポーツチームや、ウォルマートも同社の顧客だ。

  • TheWaveVR

    VR空間での「バーチャルなフェス」によって音楽ファンを結びつけるアプリ『TheWaveVR』を開発。

    アーリーアクセスの開始時には日本からもアクセスが可能だったのだが、さきほど確認したところ「お住まいの国では表示できません」のエラーメッセージが表示されてしまった。

    音楽は著作権の問題が起きやすいため、日本ではサービスを提供していないとみられる。

  • Visbit

    VR動画のストリーミングサービスを開発している。

    今年の4月にはオープンベータを開始した。


この一覧を見ても分かるように、VRゲーム関連の企業が多く投資を受けている。


これには、Presence Capitalを立ち上げた創設者のMahajanがZyngaの大人気ゲーム『FarmVille』を作ったクリエイターの一人であり、その前にはEpic GamesでUnreal Engineを扱い、Gears of Warに携わったエンジニアでもあることが関係しているようだ。


彼は過去に「スタートアップのゲーム会社にとってプラットフォームの立ち上げ時が最大のチャンスだ」と語っている。


現在同社が投資している企業はさらに増えており、公式サイトのポートフォリオで確認が可能だ。


Presence Capitalによる投資


Phil Chen

Presence Capitalのパートナー、Viveのクリエイターの一人であるPhil Chen


投資のライバル


Mahajanによれば、同社が一件の投資先に対して提供した金額は平均して20万ドル(2,200万円)だという。


同社のライバルとなるファンドは、Venture Reality Fund(VR/AR/MR関連の幅広い企業に対して5,000万ドル[55.5億円]もの投資を行っている)やBoost VC(小規模の投資を多数行っており、仮想通貨にも資金を投入している)などがある。


彼らの投資は、他のファンドに比べると対象を絞って金額を大きめにしているようだ。


投資先の判断


Presence Capitalは、社内外のこの業界に関する知識が豊富な人材の情報によって投資先を判断している。


同社のパートナーには、SteamVRの技術に基いてHTCでViveを作り上げたチームにいたPhil Chenがいる。また、UberやUnityのアドバイザーも務めた世界的な投資家、Paul Bragielもいまや同社の社員だ。


彼らはただ業界に詳しいだけでなく、利益を得られる投資先を判断する嗅覚にも長けている。


業界のパイオニアを支援したいという気持ちと優れたセンスによって、成功する投資先を選び出すことが可能となっている。


 


参照元サイト名:Presence Capital

URL:https://www.presencecap.com/


参照元サイト名:Venture Beat

URL:https://venturebeat.com/2017/07/20/presence-capital-has-made-33-vr-and-ar-investments-in-less-than-2-years/


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