ファッションブランド、オニツカタイガーとANREALAGEとのコラボレーションによるスニーカー「ANREALAGE MONTE Z」が発売された。
このスニーカーにはAR機能が搭載され、ユーザーはアプリを通してAR体験をすることができる。
ANREALAGE MONTE Zについて
概要
「ANREALAGE MONTE Z」は日本のファッションブランド、オニツカタイガーとANREALAGEとのコラボレーションによって生まれたスニーカーで、モバイルアプリによるAR機能を搭載しており、現実世界に3Dデータを重ね合せるAR技術と再帰性反射技術を取り入れた本作には、「日常と非日常」をコンセプトにするANREALAGEらしさが活かされている。
また、合わせ構造のアッパーは着物に着想を得たユニークなデザインで、様々なシューレースの通し方を可能にする甲部のパンチングで、自分だけのアレンジを楽しむことができる。
本作の発売を記念して、俳優、森山未來と映像作家、関根光才を起用したプロモーションビデオが制作され、公開されている。
「自由と抑圧」をコンセプトにするこの映像は、ANREALAGE 2017SS COLLECTIONのメインモチーフであるブラックバーが用いられ、黒い線をひくということから想像される「人やモノが匿名性をもたされたり、明らかにされたりする。意味を消されたり、変えられたり、否定されたりする。」ということを考えさせられるような映像になっている。
スニーカーで体験するAR
「ANREALAGE MONTE Z」はカラー別2種類が発売されており、モデルによって実装されている技術が異なる。
ANREALAGE MONTE Z ホワイト×ブラックはスニーカーのアッパー部分をデバイスのカメラでスキャンすると、サカナクションの楽曲を聴くことができるモデルで、スニーカーのAR機能を使うにはiOS 8以上に対応した無料アプリ、「ANREALAGE_AR3」のダウンロードが必要。
もう一方のANREALAGE MONTE Z ホワイト×ホワイトは、スマートフォンでフラッシュ撮影すると柄が見えてくる、再帰性反射技術を用いたモデル。
オニツカタイガーとは
オニツカタイガーは日本のファッションブランドであり、起源は1949年に誕生したスポーツシューズブランドにまで遡る老舗ブランド。
以来、スポーツシューズブランドのパイオニアとして、斬新なアイデアと技術を積極的に取り入れながら1977年まで進化を続けた。
2002年には、より洗練されたスタイルを求めてスポーツファッションブランドとして新生し、競技用シューズをタウンユース用シューズにアップデートし、ファッションアイテムに昇華した。
新たにデザインされたウェアやバッグにも伝統のディティールとファッションマインドを両立する、ブランドの個性を貫くこだわりが表現されている。
ANREALAGEとは
デザイナー、森永邦彦が2003年にスタートさせたブランドであり、「ANREALAGE」とは、”A REAL(日常), UNREAL(非日常) and AGE(時代)”を意味する。
「神は細部に宿る」という信念のもとに作られた色鮮やかで細かいパッチワークや、人間の身体にとらわれない独創的なかたちの洋服、テクノロジーや新技術を積極的に用いた洋服が特徴。
2014年、2015年春夏よりパリコレクションデビューを果たし、2015年にはDEFI(フランス服飾開発推進委員会)主催の「ANDAM fashion award」のファイナリストに選出、2016年には「ANREALAGE AOYAMA」を南青山にオープン。
AR x ファッションのコラボ
様々な領域に取り入れられているAR技術は、ファッションとも結びついて個性的なサービスや製品の開発につながっている。
大手スポーツ用品ブランドであるNikeは最近、同社のコラボレーションスニーカーの販売においてARを導入し、画期的な購買スタイルを打ち立てることによって独自の購買体験を作り出した。
ニューヨークを拠点に活動するシェフであるデイヴィッド・チャン氏とのコラボレーションによって生み出された新作スニーカー、Nike SB Dunk High Pro “Momofuku”の購買にあたって、ARアプリによるゲーム的要素と料理のミックスという、個性的な購買方法が導入された。
単にスニーカーを売るだけではなく、購買という行為にインタラクティブな体験をもたらすことを望んだNikeは、”Momofuku”を購入するためにはデイヴィッド・チャンが経営するレストランにまで足を運んで、スマホカメラでレストランのメニューをスキャンすると、スニーカーを購入できる機能がアンロックされる、というサービスを展開した。
レストランにまで直接出向くことが難しい人向けに、ウェブ上で表示されたメニューのコピーやポスターをスキャンしても同じ機能を使うことができるが、購買という行為にストーリーをもたらしたこの取り組みは興味深く、ARが多種多様な業界もたらす可能性がとても広いものであることを示唆している。
参照元:VRFocus
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