海外メディアUploadVRは、2016年7月18日の記事において、GoogleがMR(Mixed Reality)デバイスを開発している可能性を示唆した。
海外メディアrecodeは、2016年7月15日の記事において、GoogleはOculusRiftやHTC社のVIVEに対抗するハイエンドVRヘッドセットの開発を進めていたものも中止した、と報じた。
この記事を発端として、Googleが秘密裏に進めているVRプロジェクトについて、複数の海外メディアが憶測記事をつぎつぎと投稿した。
まず、ことの始まりとなったrecodeの記事の情報源は、実際に中止されたとされるプロジェクトに参加していた関係者であったが、同メディアがGoogleに正式に問い合わせたところ、コメントを得られなかった。
話はここで終わらず、海外メディアEngadgetは、recodeの記事で話題となったVRプロジェクトとは別に、現在進行形のVRプロジェクトがある、と匿名の関係者からの情報を報じた。
Engadgetの記事では、Googleがモバイル対応VRプラットフォームとして発表したDaydreamは長期的なVRプロジェクトではなく、謎のVRプロジェクトこそが革新的なテクノロジーを世界に届ける「飛び石(stepping stone)」となるであろう、と述べている。
もっとも同記事においても、Googleに問い合わせたところ、やはりコメントは得られなかった。
そして、海外メディアUploadVRは、Googleがコメントしない「 stepping stone project 」がもし存在するとしたら、その開発内容は何であるか、という推理を展開する記事を投稿した。
その投稿された記事によれば、存在するかもしれない謎のプロジェクトには、VRでもARでもなく、VRとARの区別を超えるようなMR(Mixed Reality)デバイスの開発こそが相応しい、とのこと。
こうしたMRデバイスは、おそらくはMagic Leapに近いものであろうという見解も付け加えている。
Magic Leapは、情報が出るたびに評価が高まる一方で、発売日をはじめとして多くが謎に包まれたデバイスである。
ひとつ確かなことは、Daydreamは確実に開発されていて、Daydreamレディなモバイル「ZTE Axon 7」の予約がすでに開始していることである。
謎の「 stepping stone project 」が仮に存在するとしても、未だにコンシューマー向け製品がリリースされていないGoogle Glassと同じ轍を踏まないという保証はどこにもない。
VRをめぐるGoogleの正式発表が待たれる。
GoogleによるハイエンドVRヘッドセット開発の中止を報じたrecodeの記事
http://www.recode.net/2016/7/15/12201032/google-virtual-reality-oculus-headset
recodeの記事に反論したEngadgetの記事
https://www.engadget.com/2016/07/16/google-mixed-virtual-reality-headset/
参照元URL:http://uploadvr.com/google-vr-ar/
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