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FMラジオで隣接周波数によるカブリを避ける方法

2022.09.05 06:10
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FMラジオ遠距離受信を長野県東筑摩郡麻績村にある三峯山で行いました。三峯山は標高1131mですが、聖高原スキー場のリフトが通年、山頂まで通じているため、受信機材を抱えてのアプローチも可能。FMラジオ遠距離受信実験に使用したのはステレオ出力が可能なBCLラジオ、TECSUN「PL-398MP」とアイワ「AR-MDS25」の2台です。

FMラジオ遠距離受信でカブリを避ける

FM波には、強い電波が弱い電波を打ち消してしまう特性があります。これは同一周波数に限ったことではありません。受信地の直近局の電波は強力なので、受信環境の良い場所では割当て周波数の周辺にカブリを発生させます。84.0MHzのNHK-FM(長野)の500Wが強力過ぎて、前後の83.7~84.2MHzを完全に潰してしまいました。
隣接周波数によるカブリを避ける方法として、受信周波数をズラすテクニックがあります。78.0MHzのbay fmは、78.1MHzのFM長野(聖)からのカブリを受けて受信できなかったのですが、周波数を77.95MHzにズラすことで受信できました。これはFM長野(聖)の100Wに対して、bay fmが5kWの強力な出力で送信しているため可能になったことです。
同様に、86.4MHzのFM長野(松本)も86.3MHzのFM GUNMA(前橋)から1kWのカブリを受けましたが、このケースでは、特異な方法で切り抜けることに成功。FM長野(松本)は珍しい垂直偏波なので、ロッドアンテナを垂直に立てることで、辛うじて受信できました。

FMラジオ遠距離受信には高所が重要

100km以上離れた受信局は、関東・東海・近畿方面が多かったのですが、新潟方面にも開けていたようで新潟県の3局が受信できています。なお、最遠距離は295km離れた在阪局のABCラジオとラジオ大阪でした。
FM波の受信が一息ついたところで、AM波の受信にトライ。標高を利用して直接波を狙います。結果、最遠距離となる400kmを超える受信を達成。3局すべて秋田県です。FM波で新潟方面が強力に受信できていたことを考えると三峯山は、北北東方面にも開けたロケーションだと分かりました。
西方面は365km離れたラジオ関西。やはり“周波数の低いラジ関”の電波は、長野県の山岳部にも飛んで来ていたのです。三峯山でのFMラジオの遠距離受信調査で、高所であることが何より重要なことが分かりました。
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