NHK受信料制度に疑問を持つ人のあいだで話題になった製品に「イラネッチケー」があります。イラネッチケーを取り付けたテレビでは
NHKのチャンネルだけが映らず、民放の番組は引き続き楽しみむことができます。このイラネッチケーはいったいどのように動作するのか、取り付け方法を含めて紹介した動画がYouTubeで公開されています。
イラネッチケーはNHK帯域だけカット
「イラネッチケー」は、
NHKのテレビ放送のみ映らなくするための装置で、
NHKの受信料制度に疑問を持つ筑波大学准教授が開発したもの。イラネッチケーの動作原理自体はシンプルで、
NHKのテレビ放送が送信されているチャンネルの帯域のみをフィルターでカットしています。
イラネッチケーを取り付ける方法を紹介した動画「イラネッチケー取り付け NO.00056」もYoutubeにアップされており、その手順はテレビのアンテナ端子と電波引き込み用の同軸ケーブルの間に挟み込むだけ。動画では、取り付け後に
NHKのみ受信不可能で民放は視聴できる状況も公開されています。
なお仕組み上、地デジ放送とBS放送ではそれぞれ別のイラネッチケーの取り付けが必要です。また、地デジに関しては
NHKのテレビ放送は地域によりチャンネルが異なるため、住む地域に合わせたイラネッチケーを用意することになります。
イラネッチケーを使っても契約は必要
イラネッチケーが開発された背景には、放送法が
NHKのテレビ放送を受信できる設備を設置した人は
NHK受信契約を結ばなくてはならないという規定になっていることがあります。イラネッチケーを取り付けたテレビは
NHKの受信が不可能なため、
NHK受信契約が必要ないというわけです。
しかし、イラネッチケーを取り付けたので
NHK受信契約が不要と視聴者が
NHKと争った裁判では2016年7月に東京地裁が「容易に取り外しが可能」という理由で
NHKが勝訴。視聴者側は
NHK受信契約を結ばなければならない判決になってしまいました。
その後、イラネッチケーに関しては「テレビに溶接する」「イラネッチケーを基板上に溶接した上にエポキシ樹脂で固めて外すと壊れる」といったパターンで視聴者側が
NHKと裁判を争いましたが、いずれも
NHK勝訴の判決が出ています。このため、現在のところイラネッチケーを利用しても
NHK受信契約は必要ということになるのでした。
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