盗聴器を仕掛けるため、犯罪に手を染めてまで暴きたい相手の秘密には、否応無しに想像力をかき立てられます。しかし、実際のところ、便乗盗聴から聞こえてくる会話はたわいないものばかりです。例えば一般家庭からは、テレビの音声や家事の音といった生活音と日常の会話。盗聴器の電波から聞こえるのは意外に残念な音声なのでした。

盗聴器の電波から生活音だけ聞こえる

独身の部屋に仕掛けられた盗聴器の電波の場合、会話は一切ありません。以前は電話をする声が頻繁に聞こえてきたものですが、今はスマホでメッセージを送る時代。生活音だけが聞こえてきます。第三者には、何を目的に盗聴器が仕掛けられたのかは分かりません。

オフィスや店舗に仕掛けられた盗聴器からは、人が動く音や電話対応の声、接客の様子などが頻繁に聞こえてくるので一般家庭よりも活気があります。

盗聴器を仕掛けた人間には有用な情報なのでしょうが、第三者にはごく普通の会話にしか聞こえないものです。なお、飲み屋などの店舗からの盗聴波は、経営者が従業員の監視用に仕掛けるケースが多くなります。

ラブホテルでも、従業員監視用にフロントに取り付けられる場合がありますが、中には客室に仕掛けられるケースもあり、男女の“アノ声”が垂れ流しになることに…。とはいえ、行為の最中に会話が聞こえてくることは少なく、期待しているほどのものではないかもしれません。

盗聴器の電波の発信源を特定すること

実は盗聴器の電波を聞いても、あまり面白い話は聞こえてこないのが現実です。それでも盗聴波受信マニアが存在するのは事実。彼らの目的は聞こえてくる内容ではなく、盗聴波が出ている発信源の建物を特定することにあります。

盗聴器の電波は弱く、遠くまで飛びません。近くにいる仕掛けた本人だけが受信できるようにするためです。自宅に大きなアンテナを立て、じっくり聞くような無線ではなく、盗聴器が仕掛けられていそうな人の多い場所へ移動して受信します。

盗聴器の電波を受信する魅力は、謎の電波を探し出すことにあります。繁華街やオフィス街、住宅街など、人が集まる場所で盗聴波をキャッチ。ここが探索のスタート地点で、アンテナの向きを変えながら、盗聴波が飛んで来る方角に見当を付けて、電波の強弱から盗聴器が仕掛けられている発信源に迫っていきます。

多くは建物が密集している場所なので、電波の反射など一筋縄では辿り着けません。電波の知識に加えて、盗聴波探しならではの受信テクニックが必要になります。盗聴波受信マニアは、電波の探索を楽しんでいるのです。

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