高速料金の支払いにはETCを使うのが当たり前という時代となり、いずれは高速道路自体をETC専用に…といった話も出てきています。とはいえ、ETCなしで高速道路を走るクルマも数%いるため、すぐに高速道路をETC専用にするわけにはいきません。ETCを利用せず、現金やクレジットカードで高速料金を支払う理由はなぜなのでしょうか。

ETC利用率は93.5%と前年比でプラス

現在は高速道路でのETC利用率は90%を超えていますが、2005年以前はETC利用率は50%以下でした。当時ETCの普及が進まなかった最大の理由は、ETC割引が少なくおトク度が低かったことです。そして、もうひとつ大きな理由がETCでの走行には領収証が発行されないというものでした。

ETC利用のメリットとして、料金所をノンストップで通過できる点が挙げられますが、逆に料金所で停車しないため領収証の受け渡しができません。そのため、経費精算などで領収証が必要なドライバーはETCではなく現金やクレジットカードで支払わざるをえなかったのです。

しかし、このETC利用に関するデメリットは、ネット上からETC走行分の利用証明書が発行可能な「ETC利用照会サービス」が登場したことで解決に向かいました。ETC利用照会サービスでは、1IDにつき10枚までETCカードが登録可能で、過去15か月分のETC利用状況の確認や利用証明書の発行が行えます。

国土交通省が発表した2021年9月時点でのETC利用率は93.5%で、前年9月と比較すると0.6ポイントほどプラスです。とはいえ、いまだETCを利用しないドライバーが6.5%はいるということ。こうしたドライバーがETCを利用しない理由はどのようなものなのでしょう。

軽自動車のETC利用率は80%強と低い

ひとつは、高速道路を走ることが少なく、1万円以上コストをかけてETC車載器を取り付けるメリットが薄いパターンです。実は、ETC利用率が低いのは街乗りに使われることが多い軽自動車で、NEXCO東日本の場合は車種区分「軽自動車等」のETC利用率は80.2%、NEXCO西日本では80.7%しかありません。

また、過去の返済トラブルなどでクレジットカードが持てないため、ETCの利用が難しいという人も存在します。クレジットカードなしでETCカードが作れる「ETCパーソナルカード」も用意されていますが、クレジットカードの代わりに納める保証金の金額が高く、あまり利用されていないのが現状です。

さらに、ETC利用分の領収証が必要な人とは逆に、不倫旅行などETC利用履歴から移動場所がバレては困るという場合に現金利用を選ぶケースもあります。仕事以外での利用が少ない車種区分「中型車」以上と比べ、「普通車」以下のETC利用率が低い原因に、ETC利用をあえて避けるドライバーの存在もありそうです。

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情報提供元 : ラジオライフ
記事名:「 いまだ高速でETC利用でない人がいるのはなぜ?